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新NISAは旧NISAと何が違うの? 新NISAの魅力とは?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月16日 10時0分

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NISA(ニーサ)は、「少額投資非課税制度」です。通常、運用益に対して約20%の税金がかかるところ、NISAでは税金がかからないのが最大のメリットです。   旧NISA(一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA)は2023年末に終了し、2024年から新NISAが開始されました。旧NISAに比べ新NISAは、利用者にとってわかりやすい制度設計になっています。非課税保有期間も恒久化されたので、長期的な観点から資産形成が可能になりました。   また、非課税投資枠も拡充されたので、高所得者にとって魅力のある制度となっています。本記事では、旧NISAと比べて新NISAの魅力がどの点にあるのかポイントを解説します。

投資対象商品

旧NISAのつみたてNISAは新NISAのつみたて投資枠に、旧NISAの一般NISAは新NISAの成長枠に基本的に引き継がれています。旧NISAのつみたてNISAの投資対象は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託です。新NISAのつみたて投資枠でも、同じものが引き継がれています。
 
旧NISAの一般NISAの投資対象は、上場株式・ETF・公募株式投信・REIT等ですが、新NISAの成長枠では、一部を除外して引き継がれています。具体的には、上場株式は、整理・監理銘柄に指定されたもの、投資信託は、信託期間が20年未満や高レバレッジ型・毎月分配型商品等は除外されています。
 

口座開設期間の恒久化

旧NISAでは、口座開設期間(新規で投資できる期間)は期間限定でしたが、新NISAでは恒久化されましたので、制度の終了期限を気にすることなく、いつでも利用可能となりました。
 

非課税保有期間の無制限化

旧NISAでは、一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間という非課税保有期間の制限がありました。新NISAでは、非課税保有期間の制限がなくなりました。
 
旧NISAの一般NISAでは、5年間の非課税期間内に売却しない場合、課税口座に移管するか、翌年の非課税投資枠に移管(ロールオーバー)するかを決める必要がありましたが、新NISAでは思い悩む必要がなくなりました。
 

非課税投資枠が大幅に拡充

旧NISAの年間投資上限額が、一般NISAでは120万円、つみたてNISAでは40万円でした。新NISAでは、成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円と大幅に拡充されました。両者を併用した場合、1人あたり、年間360万円まで投資が可能です。
 
高所得者にとって魅力のある内容となっています。ただし、高所得者優遇にならないように、生涯投資枠が最大1800万円、そのうち成長投資枠は最大1200万円と制限が設けられています。
 

非課税枠の併用

旧NISAでは、一般NISAとつみたてNISAを同一年に併用することはできず、どちらか1つを選ぶ必要がありました。新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になりました。もちろ、併用せずつみたて投資枠で最大1800万円までの投資もできます。
 

非課税投資枠の復活

旧NISAでは、売却分の再利用はできませんでした。新NISAでは、売却分の再利用ができるようになりました。ただし、再利用ができるのは売却した年の翌年になるので留意しましょう。
 
たとえば、簿価(投資元本)が100万円の商品が150万円に値上がりしたので全額売却した場合、翌年100万円の投資枠が復活します。復活するのは、売った金額(時価)ではなく簿価(投資元本)ですので留意してください。
 
これにより、運用資産を必要なときに取り崩し、投資も引き続き継続できますので一人ひとりのライフプランに合った使い方が柔軟にできるでしょう。
 

出典

金融庁 NISA特設サイト
 
執筆者:新美昌也
ファイナンシャル・プランナー。

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