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推薦入試とAO入試での大学入学者数の実態と学費

ファイナンシャルフィールド / 2019年3月11日 9時0分

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大学に入学するため、ほとんどの方は入学試験(入試)を受けます。その入試の方法には、毎年1月~3月頃に行われる一般入試と、それより早い時期から行われる推薦入試があります。   ここでは、大学の付属高校から持ち上がる推薦入試ではなく、公立高校などから推薦での進学を希望する高校生とその保護者の方に向けて、推薦入試の実態と、合格したときの初回の学費納入スケジュールや納入額について、お伝えします。  

推薦入試・AO入試での大学入学者数

入学する学生を選抜するために、大学は入学試験を実施します。その受験方法は主に、一般入試、推薦入試、そしてAO(アドミッション・オフィス)入試です。
 
「平成29年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によると、平成29年度に推薦入試で大学に入学した人は21万6995人と、入学者全体の35.2%。AO入試は5万6030人で9.1%です。
 
私立大学に限定すると、推薦入試で入学した人は19万7378人で40.5%、AO入試は5万2020人で10.7%です。私立大学では、推薦入試とAO入試を合わせて51.2%、つまり半数以上が推薦またはAOで入学しています。
 

大学への入試(一般・推薦・AO)方法

一般入試は、受験者のセンター試験の結果を利用したり、大学が独自に試験を実施することで学力をはかり、合否が判定されます。
 
推薦入試は、高校時代の学業成績やスポーツ、課外活動などの実績により、高等学校長が推薦するかを判断し、認められると受験できます。
 
推薦入試には指定校推薦と公募推薦があり、指定校推薦では出願資格があるのは大学が指定する高校の生徒のみですが、公募推薦は出願可能な生徒の幅が指定校より広くなります。いずれも多くの大学の推薦入試が10月~11月頃なので、万一不合格となっても一般入試を受けることが可能です。
 
AO入試では、高等学校長の推薦は必要なく、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿って試験が行われます。AO入試の期間は8~2月と大学によってさまざまです。
 

AO入試と推薦入試の合格時の手続き

先述のとおり、AO入試の時期は早い学校で8月、推薦入試は指定校推薦も公募推薦も出願受付が9~10月に開始され、10~11月の試験がほとんどです。
 
一般入試でも推薦入試でも、入学料や授業料の金額は同等です。しかし、AO入試や推薦入試の場合は、合格後すぐにこれらを納める必要があります。
 
文部科学省が公表した「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立大学の入学金の平均は25万2030円、初年度の授業料は90万0093円、初年度の施設設備費が18万1294円です。 
 
私立大学にAO入試や推薦入試で合格した場合、合格手続きとして、入学金のほかに、初年度授業料と施設設備費の半額を加えた約80万円を、一般入試よりも早い時期に学校に納めなければなりません。そのため、学費の準備を早めに行う必要があります。
 

合格手続きの資金準備は早めに

学費の準備方法に奨学金がありますが、受け取り開始は大学入学後となるため、入学料支払いなどの合格手続きに使うことはできません。
 
また、AO入試や推薦入試は一般入試より手続きが早くなることを覚えておきましょう。お子さまがそれらを希望する場合は、受験対策のみでなく、資金準備も早める必要があります。
 
執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
 
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