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[プレミアリーグEAST]新スタイル収穫の流経大柏と練習成果出た市立船橋、千葉名門対決は譲らずドロー

ゲキサカ / 2014年9月22日 20時40分

[プレミアリーグEAST]新スタイル収穫の流経大柏と練習成果出た市立船橋、千葉名門対決は譲らずドロー

[9.20 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 市立船橋高 1-1 流通経済大柏高 グラスポ]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグEASTは20日、第14節を行い、5位の市立船橋高対7位・流通経済大柏高の千葉名門校対決は1-1で引き分けた。

 市立船橋のCB藤井拓主将(3年)が「ウチはふつうにプレミアの18分の1の試合という感覚でやっている。変に力んだりしないです」と語り、この日FWとして出場した流経大柏の注目DF小川諒也(3年)も「今週、あまり市船だからという意識ではなかったです。とりあえず、ここで負けたら降格がヤバイぞという感じの方が強かった。それが良かったんじゃないですか。今までは市船を意識しすぎてドタバタしていたところがあったので」と振り返る。互いにライバル心を強調することはなかったが、市立船橋は現在プレミアリーグ2連敗中で流経大柏も後半戦1勝3敗と苦戦。ともにプレミアリーグ残留が安泰と言える位置ではないだけに、ともに負けられない戦いは自然に激しさを増した。

 まずは6分、流経大柏は小川が左サイドを縦に突くと、ファーサイドのFW儀保幸英(3年)が頭で折り返し、MF松本雅也(2年)が飛び込む。対する市立船橋は7分に左MF鵜澤恵太(3年)の仕掛けからFW磯野隆明(3年)の落としをMF矢村健(2年)が左足で叩く。試合はよりセカンドボールを回収していた市立船橋がペースを握って進めていったが、流経大柏がファインショットで先制した。20分、流経大柏は左ショートコーナーから松本雅がPA後方で構えるMF新垣貴之(3年)へパスを送ると、新垣がダイレクトで左足を強振。強烈な一撃は名手・志村滉(3年、ジュビロ磐田内定)から遠ざかっていくような軌道でそのままゴール右隅へ突き刺さった。

 先制された市立船橋も23分にMF古屋誠志郎(2年)の右CKを矢村がダイレクトで合わせ、この日攻守両面で存在感を放っていた藤井のフィードからMF永藤歩(2年)が抜け出しかけるなどチャンスをつくる。だが、8月に本田裕一郎監督がゲーゲンプレッシングを学ぶために約3週間ドイツに滞在し、ドルトムントの練習場に通っていたという流経大柏は、不振脱出のためにこの一週間取り組んできたという新しいスタイルがディフェンスを安定させる。小川が「今週からドルトムントのサッカーの研究をしてビデオを見たり、ゲーゲンプレスのことをやってきた。守備で前線が追えるというのはディフェンス陣にとって助かるみたいで、相手がクリアするところもブロックしてくれたり、一つひとつすごく助かると言われた。一週間ではまだ全然できないですけど、これが上手くハマれば個々の能力の高い選手が揃っているのでいけると思う」と語った前線からのプレスと、奪った勢いでそのまま縦に入っていく攻撃。加えてこの日の流経大柏はこれまで先発に定着していた技術力の高い選手たちから、この日はより“頑張れる”選手たちで勝負していた。本田監督は「きょうはマジメに頑張っているヤツを出した。粘るよね、マジメなヤツは。攻撃の方はまだ。それはストレスになっているかもしれないけれど、とにかくDFからやり直そうということで。大分違和感なく、吸い込みは良かったかな」と語る。単調な縦、縦という攻撃だったが、それでも後半戦4試合14失点と崩壊していた守備面が、ひたむきに90分間徹底できる彼らの踏ん張りでこの日は立て直されていた。

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