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[総体]個性と思い切りの良さで流れ一変させた明秀日立が第一学院振り切り、全国王手!:茨城

ゲキサカ / 2015年6月18日 12時3分

 ここぞとばかりに前へ、前へと出ていく明秀日立はその後も交代出場のMF小磯克文(2年)や吉田がサイドで突破力を発揮するなど、完全に相手を飲み込んでいた。萬場監督は「(将来のことを考えると)弱いところを修正するよりも強いところが抜きんでちゃった方が最後は強いのかなというのとウリになりますよね。高い子は高さ徹底して負けなかったり、速い子はドリブルさせたり。本当は(ボールを)離して欲しいけれど我慢したり(微笑)」。それぞれの特性を活かした攻守を見せる明秀日立が、多少粗さを見せながらも非常にムード良く試合を進めていた。それでも第一学院はCB白将大主将(3年)やGK白将士(3年)中心に1点差のまま食い下がると、少ないチャンスをものにして同点に追いつく。29分、杉野の右足ミドルはGK宮田英幸(3年)の好守に阻まれたものの、これで得た左CKから同点ゴール。ファーサイドでボールを拾ったCB小島一希(3年)のクロスから交代出場FW権田陸(2年)が執念の同点ヘッドをねじ込んだ。

 明秀日立は試合を決めるチャンスを活かせずに逆に追いつかれ、延長戦に持ち込まれた。だがCB石川慶人主将(3年)が「同点に追いつかれても負ける気はしなかったです。相手の足が攣り始めていたし、自分たちは走りには自信があるので負ける気がしなかった」というように明秀日立は延長戦で再び突き放す逞しさを見せる。延長前半8分、明秀日立は林の左CKが相手オウンゴールを誘い、勝ち越し。第一学院もセットプレーから反撃したが、抜群の運動量を示していた桜井をはじめ、最後まで足を止めなかった明秀日立が1点差で勝利した。

 同じく決勝へ進出した昨年の方が技術レベルは上だったと明秀日立の選手たちも認めている。だが石川は「走り、タフさは自分たちは自信があります。去年に比べると上手さは欠けるんで強さでカバーしていかないといけない。強さで勝っていかないといけない」と前を向く。また萬場監督が勝因に挙げた選手層の厚さ、そして積極性。それら今年の武器を発揮してタイトルを取りに行く。水戸商との決勝へ向けて指揮官は「去年(決勝で鹿島学園に)負けているからこそしっかりリベンジしたい。あそこまで行って勝つのと負けるのとでは全然違うと思いますから、しっかり準備していく」。台頭続ける明秀日立が、名門を突破して2度目の全国舞台に立つ。

[写真]後半15分、明秀日立は林が同点のヘディングシュート。流れは一気に明秀日立側へ傾いた

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

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