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[関東大会予選]ゴール前の攻防で差をつけた市立柏、注目FW擁する渋谷幕張に3-0快勝:千葉

ゲキサカ / 2017年5月4日 10時53分

前半25分、市立柏高はFW戸木翔太が右足シュートを決めて先制

[5.3 関東大会千葉県予選1回戦 渋谷幕張高 0-3 市立柏高 日体大柏高G]
 
 平成29年度関東高校サッカー大会千葉県予選1回戦16試合が3日に行われ、渋谷幕張高と市立柏高との一戦は、昨年4強の市立柏が3-0で快勝。ベスト16進出を決めた。市立柏は5日の2回戦で白井高と戦う。

 渋谷幕張の宗像マルコス望監督は試合後に「トーナメントは点取られた時点でダメですね」と語り、市立柏の柳橋宏昭監督も「失点しないこと」を勝ち上がる上での重要なポイントに挙げていた。試合の主導権を握ったのは注目アタッカー、FWファビオ・アウグスト(3年)擁する渋谷幕張の方。左サイドを縦に仕掛けたファビオ・アウグストの決定的な左クロスがゴール前に入ったほか、22分には左CKのこぼれ球を拾ったファビオ・アウグストが縦への動きでDFを振り切って決定的な左足シュートを打ち込んだ。

 だが、この一撃をGK鈴木颯(3年)がビッグセーブで阻むなど集中した守りを見せていた市立柏が決定機を確実に得点へと結びつける。25分、左中間でボールを持ったMF福島健太郎主将(3年)のスルーパスを受けたFW戸木翔太(2年)が「スピードには自信があるので、抜け出したらゴールまで行けと言われていました」と対応するDFを縦への強引な突破で振り切ってそのまま右足トゥーキックでシュート。これがゴールに突き刺さって市立柏がスコアを動かした。

 1点を失わず、奪い取った市立柏はさらに28分にも福島のスルーパスで戸木が左サイドを抜け出す。これをサポートした左SB小島竜生(2年)がPAでDFをかわしてゴールライン際まで切れ込むと、最後は折り返しをMF田中優河(2年)が1タッチで押し込んで2-0とした。

 渋谷幕張はチャンスを決めきれず、緩くなった守備の隙を突かれて2失点。一方、シュート2本で2点を奪った市立柏は相手の個によってサイドを切り崩されるシーンがあったものの、ゴール前で相手に身体を当てたり、たとえ届かなくても最後まで足を伸ばしてシュートを乱したりするなど、やるべきことを徹底して得点を許さない。

 後半、2点を追う渋谷幕張が攻勢を強める。FW梶祐輔(3年)の精度高いキックやファビオ・アウグストの突破からMF杉山亮(3年)やファビオ・アウグストが決定的なシュートを打ち込んだ。だが、市立柏は守備陣がゴールラインすれすれでクリアするなど崩れない。

 あと一歩のところで足が伸びずに合わせられないなど1点の遠かった渋谷幕張に対し、市立柏は福島が「DF陣が集中して、押し込まれても前向きに守備できたことが大きい。相手にキーマンがいたけれども、それに怖れないで自分達のサッカーができた」と胸を張ったように、右SB川上恭祐(3年)と右SB児玉海都(3年)が“要注意人物”のファビオ・アウグストを相手に身体を張った守りを続け、ゴール前でもCB吉田雄大(3年)やCB藤居航哉(3年)を中心に集中を切らさずに無失点で守り抜いた。そして終了間際には交代出場のFW遠藤天護(3年)が右足シュートを叩き込んでダメ押し。指揮官が求める無失点で市立柏が好カードを制した。

 市立柏はアタッカー陣中心に先発5人が2年生の若いチーム。柳橋監督も「まだリバウンドメンタリティーがないけれど、伸びしろはある。一つひとつ自信つけていければ」と期待するチームが今大会、「目標は関東出場ですね」(戸木)、「去年あと一歩のところで負けちゃったので、今回は勝って関東へ行きたいです」(田中)という目標を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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