[MOM2120]修徳FW刑部泰生(2年)_混戦東京でブレイクなるか?「自分でやる」意識持って1G2A!
ゲキサカ / 2017年5月23日 13時12分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.20 全国高校総体東京都予選1次予選2回戦 東京高 1-3 修徳高 清瀬内山G]
東京都予選でブレイクスルーする可能性を秘めた2年生アタッカーだ。修徳高の10番FW刑部泰生(2年)が、1ゴール2アシストの大暴れ。岩本慎二郎監督も今後へ向けて期待感を口にしていた刑部は、個で局面を破ってチームに3得点をもたらした。
自分でやり切る――。それを決意して臨んだ一戦だった。0-0の前半37分、クリアボールを前線で収めた刑部はパスの選択肢を使わず、自ら強引に持ち込んで右足を振り抜く。均衡を破る一撃は10番としての自覚が伝わってくるような一撃だった。
「いつもだったら横にも味方がいたのでパスしていたと思うんですけど、最近全然点が取れなくて、自分のビデオとか見ていかに自分がシュートを打てていないか確認できました。プロの選手のシュートシーンとか見ても最後は自分で行くところが多くて、今までの自分はそういうところが足りなかった。PA内では『自分でやろう』と思って打ったらああいう結果になりました」
個でシュートを打ち切ることにこだわって先制点を決めた刑部は後半、今度は仲間のゴールをお膳立てする。2分、緩急を使ったドリブルによって左サイドを打開すると、ゴールライン際から完璧な折り返し。これをFW柳原光希(1年)が左足で決めて2-0とすると、刑部は13分にも絶妙なアシストをしてみせる。
カウンターから右オープンスペースへ送られたパスに俊足を活かして追いついた10番がゴールエリアへラストパス。これに飛び込んだFW石崎皓大(2年)がゴールへ押し込んで勝敗の行方を決定づけた。
迫力ある直線的な動きやDFを背負ってキープできるところが魅力の刑部だが、縦パスをスルーして味方を活用するなどアイディアある動きも見せる。その注目株の憧れはFWセルヒオ・アグエロ。「大事なところで決めれるし、自分で最後やり切ったり、味方の選手を囮にして自分が決めるとか。きょう来る前もゴールシーンとか見てイメージトレーニングしてきました」。そして「次に繋がる」形のゴールも決めた。
この日、印象的な活躍を見せたFWは今後もチームのためにゴールを決め続けることを誓う。「たくさん点取れる試合でも点取るのはもちろん、チームが苦しい時に一発決められる選手になりたいです」。掲げているゴール、活躍をまずはこの総体予選で続けて、チームを全国へ導く。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017
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