1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:ゼブラ軍団の“心臓”(成立学園高・菅原克海)

ゲキサカ / 2017年6月2日 21時8分

 ただ、その理由は明確だ。「もともと知り合いだった中学の監督と良い関係を築いていて、かなりしっかり教えてくれる方だったので、中学校でやろうと思いました」。自らの望んだ環境で実力を伸ばしていった彼は、都内でも屈指の強豪として知られる成立学園の門を叩く。

「入学した最初はちょっと弱気というか、『うわ~、みんな有名な所から来てるなあ』と思いました」と当時を振り返る菅原。そんな中で徐々に自らの考え方も変化していく。「やっていく内に『ああ、全然できるじゃん』みたいな感じで、『あまり差はないんだな』と思いました」。

 技術では他のチームメイトに敵わない部分もある。それならば、自分の特徴を最大限に生かしていけばいい。競り負けない。走り負けない。そして気持ちでも絶対に負けない。泥臭いプレーを前面に押し出すことで、チームの中での立ち位置を確立していく。よく中体連出身だということは聞かれるというが、「『前のチームはあまり関係ないかな』と思っていて、もう今は高校ですし、みんなフラットな状態から始めたので、あまり気にしてはいないですね」と言い切る言葉が頼もしい。

 それでも、もちろん中学のサッカー部への思い入れがない訳ではない。一次トーナメントの出場チームには、中学のチームメイトの姿もあったという。「彼らも結構見に来てくれたりもしますし、お互いに応援したりしていますね」。菅原にとって二次トーナメントは“北中野中学校”を代表して戦う舞台とも言えそうだ。

 成立学園が最後に夏の東京を制したのは3年前。選手権ではもう10年以上も東京制覇から遠ざかっており、入学後に全国を経験している選手は1人もいない。そんなチームにおいて「真ん中は結構大事な所だと思うので、どんどん怖がらずにボールを受けて、自信を持ってやろうということはいつも思っていますし、守備の所は自分が周りを動かしてという所で、球際とか自分が負けないようにしてセカンドボールを拾って、マイボールにするというのを意識しています」と話す菅原の存在が必要不可欠であることは、彼らのゲームを見れば一目瞭然だ。

 これからの目標を「まずはインターハイで絶対に全国に出て、成立学園をみんなに知ってもらって、全国で行ける所まで行きたいですし、全国でもこのままの泥臭いプレーをどんどんやっていきたいです」と語ってくれた菅原。「ウチの心臓部ですね」と宮内監督も認めるドイスボランチの一角を託された、165cmの体躯にタフなエンジンを搭載する彼の出来が、ゼブラ軍団にとって久々となる全国切符の獲得を左右することに疑いの余地はない。

▼関連リンク
SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史
●【特設】高校総体2017

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください