東福岡の“超攻撃”を自慢の堅守で止めた青森山田、ビッグマッチを3-1で制す!
ゲキサカ / 2017年7月30日 19時44分
[7.30 総体2回戦 東福岡高 1-3 青森山田高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド]
平成29年度全国高校総体 「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)は30日、2回戦が行われ、15年度総体、選手権2冠の東福岡高(福岡)と16年度選手権、プレミアリーグ2冠の青森山田高(青森)との注目対決は青森山田が3-1で勝った。青森山田は31日の3回戦で前橋育英高(群馬)と戦う。
試合会場のみやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンドのスタンドは、多数の観客でメーンと逆側の芝生席もほぼ埋まり、会場を覆うフェンス外に立ち見客もいたほど(公式発表の観客数は3,000人)。東西の名門校同士によるビッグマッチは「守備は絶対にウチの方が勝っていると思ったので、向こうの“超攻撃”を守備で受け止めてから攻撃をしていこう」(黒田剛監督)という戦いで東福岡のサイド攻撃を十分に発揮させなかった青森山田が制した。
背後をケアすることと相手にスピードに乗った状態でスペースへ走らせないこと、そしてクロスの精度が非常に高い東福岡に自由にクロスを上げさせないこと、上げられてもしっかりと弾き返すことが青森山田にとっての守備面の大きなタスクになった。
U-18日本代表の10番MF郷家友太(3年)が相手エースMF福田湧矢(3年)をマークする形を取った青森山田は両サイドのSB、SHの運動量も多く、高い位置からクロスを上げさせない。そして中央では後方から大声を出し続けていたCB小山内慎一郎主将(3年)やGK坪歩夢(3年)がしっかりとボールを処理していく。
この試合が初戦の青森山田に対し、東福岡は前日29日に大雨の中で明徳義塾高(高知)に5-0で快勝。連戦で迎えた大一番について森重潤也監督は「組み合わせがこうなっている以上、言い訳はできない」と問題視していなかった。序盤から勢いを持って攻め、MF青木真生都(3年)やMF福田湧矢(3年)のサイドチェンジを交えながらサイドからの攻撃で青森山田の堅守を切り崩そうとする。
だが、DFの不用意なミスからピンチを招くシーンも。6分にはMF堀脩大(3年)に自陣でインターセプトされて決定機を作られ、また、スプリントを繰り返してくる相手MF田中凌汰(3年)やU-18日本代表FW中村駿太(3年)に起点を作られてしまう。25分にもサイドからのコンビネーションで崩されてシュートまで持ち込まれてしまうなど、攻めきれない中で試合の流れを奪われつつあった。
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