日本代表西野朗新監督の就任会見要旨
ゲキサカ / 2018年4月12日 22時19分
―田嶋会長から打診を受けたときの心境は。素直にプレーを出させるために選手に求めることは。
「先月の末に会長からは今回の打診をいただいた。その時は私自身、ハリルホジッチ監督を支えていきたい、サポートしていきたいという今までどおりの気持ちでいっぱいだった。ただ一方でチーム状況とのギャップもあり、あまりいい状況ではなかった遠征を踏まえて、自分の中ではこれから2か月でどう劇的に変えていくかを考えていたところだった。今回の決断に対して自分が要求されたということで戸惑いはもちろんあった。技術委員長の立場で精一杯やってきたつもりだったが、足りなかった部分も強く感じているし、監督同様(解任)ということになってもと思っていた。自分の中でしっかりこの大会で責任を果たそうというところに至るまでは、この要請に関しては戸惑いを持っていた。ただ、こういう事態なので自分がという思いで最後は引き受けさせていただいた。
自分が選ぶメンバーなので、もちろん信頼しているし、日本代表チームの大きなパフォーマンスを生むための選手だと思っている。そういう選手たちに対しては、あまり個人のプレーに関しては制限をかけたくないと思っている。自チームでやっているプレーを私自身も評価して選びたいし、日本サッカーの良さ、強さはグループでの力、パフォーマンスだと思うので、連係、連続してやっていくプレー、そういう形を取れる選手を選考していきたい。まずは選手たちをいい状態に戻して、本来の自分のプレー、そしてグループとしてプレーできる感覚を持ってほしいということを伝えたい」
―監督として理想とするサッカー、代表で実現したいスタイルは。
「長い間、クラブの中での指導だったので、選手を生かしていく中でチームが成長していく、選手がいるからつくっていくというチームづくりだった。代表チームはある程度自分の理想とするサッカーに選手を当てはめていく逆の発想の中でチームづくりができる。五輪の時代、その前のユース代表時代にはそういう形でチーム作りをしてきた。自分の理想は反映できると思うし、たくさんの有望な選手が国内外にいるから、しっかり把握したうえでつくり上げていきたいと思う。志向が偏ってしまうところもあるので、有能なスタッフがたくさんいる。いろんなアイデアによって、また違う変化が起こる、それをやれるのがサッカーでもあるし、継続した力と変化によって大きな力を得ることができる。あまり偏った理想、志向ではなく、たくさん選択肢があると思うので、そういう感覚で選手を見ていきたい」
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