[MOM2481]清水ユースFW山崎稜介(2年)_デビュー戦でハットトリック!! 苦しむ王国を救ったゴールゲッター
ゲキサカ / 2018年4月23日 23時50分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.22 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 柏U-18 2-3 清水ユース 柏人工芝]
ベンチスタートからのハットトリック。まさに鮮烈なプレミアデビュー戦だった。柏U-18とのプレミアEAST第3節、前半途中に投入された清水エスパルスユースFW山崎稜介(2年)は、チームの全3得点を自らの両足で記録。中学時代には、全国得点王にも輝いた生粋のストライカーが、スタートダッシュに苦しむ名門を見事に救ってみせた。
「最近は点を取れていなくて、試合にも絡めていなかったので……。プレミアに出るのもこれが初めてです」(山崎)。そんな背番号19に出番が訪れたのは前半33分。平岡宏章監督の求める働きができなかったFW川本梨誉(2年)に代わり、1点ビハインドの状況から起用された。「ここ2~3日、練習で調子が良かったので、どこかのタイミングで使おうと思っていた」(平岡監督)。
ここで出てきたからには役割はひとつ、得点を残すことだけだ。「ゴールハンターなので、うまい選手というわけではない。常にゴールを目指している典型的なストライカー。それはうちにとって大事な能力。細かくつなぐのがうまい選手は他にもいるが、彼には“感覚”がありますね」(平岡監督)。出された指示はいたってシンプル。「前向きなプレーをしろ」というものだった。
ピッチに立ってわずか1分後、さっそくそんな個性が輝いた。左サイドからのクロスを胸で収めると、一度は相手にボールを奪われたが、クリアに反応してダイレクトシュート。枠を捉えることはできなかったが、前向きな形でファーストプレーを完遂。すると指揮官から「シュートが少ない」と注文があったハーフタイム明け、いよいよゴールラッシュが始まった。
まずは1点ビハインドで迎えた後半15分、中盤での速攻からDF栗田詩音(3年)のスルーパスに反応すると、素早く最終ライン裏に抜け出す。GK小久保玲央ブライアン(3年)との1対1を制し、冷静にゴールを陥れた。さらに同18分、敵陣でのボールを奪った味方のパスを受け、相手DFを抜き切らぬ間に左足シュート。華麗にゴール右隅を射抜き、わずか4分間足らずで逆転に導いた。
1点目を振り返れば「落ち着いて流し込むだけだった」と話し、2点目にいたっては「打ってみたら入ったので良かった」と率直な言葉。まさに“感覚”でつかんだ2ゴールで、指揮官の期待がぴったりと的中した。ところが、この日の17歳の活躍はこれだけにとどまらなかった。
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