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「似ている」2冠世代超え目指す青森山田が青森19連覇。台頭中の新戦力も加えて進化

ゲキサカ / 2018年6月5日 7時20分

 彼のゴールで前半の“ノルマ”を達成した青森山田は、後半も右CKからバスケス・バイロンが左足ダイレクトボレーを放って観衆を沸かせ、檀崎が3人抜きのドリブルを魅せる。また、左サイドの長身SB豊島基矢(3年)がダイナミックなオーバーラップを連発。相手を飲み込んだ青森山田は8分に天笠が相手CBの脇へスルーパスを通す。これを豊島が中央へ折り返すと、FW佐々木銀士(3年)が合わせて4点目を奪った。

 青森山田は15分にも交代出場MF武田英寿(2年)のスルーパスから檀崎が中央へ折り返し、最後は留盛がプッシュ。24分にも素晴らしいトラップでボールを収めたバスケスを起点とした攻撃から檀崎が上げた左クロスをこの日誕生日だった佐々木が頭で2点目のゴールを決めた。選手5人を入れ替えた終盤はチャンスを量産しながらも得点を奪えず。それでもCB二階堂正哉(3年)と三國を中心としたDF陣が相手をシュート1本に封じて快勝した。

 プレミアリーグも選手権予選も青森山田がやるべきことは変わらない。試合前から全員で活気ある大声を響き渡らせていたが、どの相手に対しても意識高く試合に入り、試合ではシュートを打たせない、クロスを上げさせない部分などを徹底する。黒田監督は「どんな時も習慣づけておかないといけない」と語っていたが、吸収力高い今年の選手たちは求められているものに応えようと良く取り組んでいる。

 まだまだ決定力向上など課題はある。だが、その課題を改善して2年前の先輩たちのように日本一へ。主将の檀崎は「(2年前のチームに)似ていると言われる部分が相当あって、意識しています。人間性や負けたくないというパワーは一昨年に似ていて、一昨年のメンバーはそれが一つの方向にまとまっていたからこそ2冠を達成できたと思うので、自分たちも近づけるように、自分がもっとリーダーシップをもってやらないといけないと思っています」と意気込んだ。

 兄・三國ステイビアエブス(現順天堂大)が2冠メンバーの三國も「親から3冠頼むよ、と言われている。自分も兄貴を超えたいと思っている」ときっぱり。今大会では2年前の世代が記録した1試合22得点を超える23得点を挙げた。それも先輩超えへの意識の表れ。選手権決勝まで貪欲に成長を続けた世代を超えるような1年を送るため、青森山田は妥協することなく日々を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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