昨季全国準Vの日大藤沢、延長制して8強入り…粘りに粘った座間はセットプレーに沈む:神奈川
ゲキサカ / 2018年6月9日 20時50分
[6.9 総体神奈川県予選3回戦 座間高0-1(延長)日大藤沢高 日大藤沢NFグラウンド]
平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)の神奈川県予選は9日、各地で2次トーナメント3回戦を行い、昨季全国準優勝の日大藤沢高と座間高が対戦した。ボールを握る日大藤沢に対し、しぶとく引いて守る座間という構図。延長戦までもつれ込む熱戦となったが、セットプレーで得点した日大藤沢が1-0で勝利した。
「県内で一番粘り強いチーム」という座間に対して、「どうやってあの守備を崩すか」というゲームプランを準備して臨んだという日大藤沢の佐藤輝勝監督。「相手の長所でもあるリスタートを磨こうということで一週間やってきたが、よくあそこで一発取ってくれた」と粘り勝ちした選手たちをねぎらった。
日大藤沢が一方的にボールを握る前半となったが、最初の決定機は座間に訪れた。ストレート系のボールを蹴り出した右CKに対し、MF大塚仁斗(3年)がヘディングシュート。惜しくも枠を外れたが、低く引いて守るプランを生かす姿勢が見られた。対する日大藤沢は最終ラインからゆったりとボールを回し、相手守備ブロックの切れ目をうかがった。
試合が動き始めたのは後半20分すぎから。日大藤沢はサイド攻撃に狙いを定め、サイドバックのDF櫻井風我(3年)とDF多田夢都(2年)を中心に攻勢をかける。だが、主将のMF梶山かえで(3年)の決定的なシュートが入らず、なおも1点が遠い。一方の座間は1トップに入ったFW奈良和樹(2年)の単騎突破でチャンスをつくった。
後半終了間際には、サイドバックの櫻井がスタンドを沸かせる。ボールが敵陣深くでタッチラインを割ると、披露したのは前転しながらスローインする“ハンドスプリングスロー”。3度の挑戦で徐々に飛距離を伸ばし、得点の可能性を感じさせた。だが、スコアレスのまま勝負の行方は延長戦に。日大藤沢はFW平田直輝(3年)に代えて長身FW桑原久史(3年)を入れ、ロングパスのターゲットを明確化した。
延長前半6分、日大藤沢はMF成定真生也(2年)のカットインから右にボールが渡り、櫻井のクロスにファーの梶山がシュート。これが枠を外れると、直後の同7分には座間の奈良がPA右を突破し、クロスが日大藤沢ゴールを襲った。前半終了間際には桑原の落としに梶山がシュートを立て続けに狙ったが、GK高村和希(2年)のセーブもあり、ゴールを陥れることができない。
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