1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「言われてんぞ!」「やるしかねぇな!」。低評価に発奮の矢板中央が3-0で栃木制覇!

ゲキサカ / 2019年6月20日 17時44分

 そして、矢板中央は前線での奮闘光る久永をターゲットにボールを入れ、そのこぼれ球から多田や交代出場MF大畑凛生(1年)がドリブルで仕掛ける。そして33分、右中間で前を向いたMF左合修土(3年)がPAへループパス。これに走り込んだ多田が右足ダイレクトのシュートをファーサイドに沈めて2-0とした。さらに40分にも相手のミスパスを右中間でインターセプトした多田が右足シュートをニア上に決めて3点差。高橋健二監督も「プラン通りにできた。前半は完璧だった」と振り返る40分間で3点のアドバンテージを得た。

 真岡は後半開始から俊足左SB伊藤潤平(3年)と右SB柳尚吾(3年)の位置を入れ替え、さらに11分の左SB伊藤詠人(3年)投入に伴い、柳をSHへ押し上げた。その柳が鋭いドリブルでチームの推進力に。右サイドに移った伊藤潤も前半のミスを取り戻そうと繰り返し攻め上がってきていた。

 14分には柳のスルーパスからFW笠原丈都(2年)が決定的な右足シュート。16分にもコンビネーションから交代出場FW鈴木天翔(3年)が右足を振り抜く。だが、矢板中央の右SB柿崎貴翔(3年)やGK溝口陽日(3年)に阻まれて追撃することができない。

 矢板中央は6試合で16失点したプリンスリーグ関東の中断期間に入ってから「チームづくりをしっかりした。基礎、基本に立ち返って、守備意識を高めた」(高橋監督)という。終盤は相手FW鈴木に背後を取られるシーンが幾度かあったものの、チャレンジ&カバーや球際の部分から確認してきたチームは無失点。一方で左SB加藤蒼大(3年)がポスト直撃の左足シュートを放つなど後半もチャンスを作り出して3-0で試合を終えた。

 矢板中央の久永は「自分らは去年みたいな圧倒的な個がないので『チームで勝とう』と言っていて、全員守備全員攻撃をやろうと言っているので、少しは体現できたと思います。(3-0のスコアは)相当嬉しいです」と微笑んだ。高橋監督によると、矢板中央は一昨年の県1部リーグ戦で栃木SCユースに負けたのを最後に「県内36連勝中」。栃木の戦いでライバルに差をつけ、全国での勝負を目指すだけに、指揮官も3-0で勝った選手たちを「よく成長できている」と讃えていた。

 チーム全体の守備意識が高まり、プレッシングでの寄せのスピードは昨年以上との評価も。また、攻撃でも在間太の台頭などで以前より落ち着いて組み立てることができるようになってきている。長江は「去年はインターハイ初戦で負けてしまったので、今年はまず先輩を超えるように一戦一戦大事に戦って、インターハイ日本一を目指して頑張りたい」と力を込めた。インターハイ予選優勝で力を示した矢板中央が、ここから白星を重ねて巻き返し、インターハイで高い目標に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください