先制ヘッド!大宮U18FW前澤拓城は“爆発の時”へ向け、個で獲り切る力と得点パターン向上目指す
ゲキサカ / 2022年5月14日 22時2分
[5.14 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 大宮U18 2-0 流通経済大柏高 NACK]
目標の得点王へ、一つゴールを積み上げた。大宮アルディージャU18は、前半7分にFW前澤拓城(3年=大宮アルディージャU15出身)が先制ゴール。右SH石渡巧真(3年)のクロスを頭でゴールへねじ込み、「ゴールシーンは巧真とはずっとああいう練習をしていたので、練習の成果ですね」と微笑んだ。
この日、大宮U18は流通経済大柏高の激しいプレスに対応するため、意識的にロングボールを増加。前線の選手の負担も増えていた。だが、185cm、78kgの長身ストライカーは「フィジカルとかボールを収めるというところは、元々高校1年生の時から意識してやってきたので、そこは負ける気はしない感じですね」という収める力を随所で発揮。サイドチェンジなどでチャンスの起点となった。
また、スペースへの飛び出しからロングシュートも。一方で後半19分に足を攣らせるまで献身的に走り続けた。DF陣は前線の選手たちのハードワークに感謝していたが、前澤は「ゴール獲れたんですけれども、個人的には納得の行くプレーができなかった。疲れもあったんですけれども、後半攣ってしまったので90間ピッチに立てる選手にならないといけない」と改善することを誓う。
エースとして90分間ピッチ上で戦い続け、ゴールでチームを助けなければならない。今季のリーグ戦は4ゴールをマークしているが、2戦連発はなし。「(これまでは)チャンスは作ってもらっていたので、それを決め切ることができなかった。今週からシュート練習もパターンを増やしている」。U-17代表候補にも選出されている前澤は、2桁得点で満足してはならないタレント。「この世代のFWは凄く良い選手ばかりなので、点を獲るという気持ちは負けたくない。獲れるところでしっかり決め切って量産できるようにしたい」と力を込めた。
U12チーム以来の盟友、10番MF阿部来誠(3年)が長期離脱中。前澤は、その影響を実感している。だが、不在を嘆いてばかりはいられない。阿部がいなくても獲る力、一人でも獲り切る力を自身に求めている。
「今シーズン、得点王は狙っているので、後期に来誠も多分復帰しますし、来誠とはジュニアの時からずっと一緒にやってきて、どういうパス出すか分かるところがあるので、とにかく前期は獲れるところは獲って、後期に爆発できれば良い。自分で点を獲ることが課題だと思います」
まずは次節の横浜FMユース戦で連発すること。得点ランキング首位タイの8得点をマークしているFW内野航太郎(3年)の前で決めて、チームを勝たせなければならないと考えている。
「次はマリノスなので、FWに内野がいる。そこで自分の方が上だと示すには結果だと思うので、次の試合は内野を意識して勝つ、チームのために戦って勝つことを意識していく。クラブユース(予選)も始まるのでクラブユースで優勝目指して、またプレミアで良い流れに乗っていければ良い」。“爆発の時”まで一つ一つ得点を重ねるだけ。DF背後への動きが上手い内野らライバルからも学びながら、個で獲り切る力と得点パターンを向上させて量産する。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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