三笘薫はなぜ“ターニングポイント”に強くなったのか「今日で人生が決まると思って毎回臨むようにしています」【単独インタビュー】
ゲキサカ / 2022年6月18日 6時30分
——そうした「ターニングポイント」になる試合、人生をかけて臨むべき試合への向き合い方でこだわっていることはありますか。
「自分のルーティーンをなるべく崩さないことと、メンタル的に他のところに気を配り過ぎないことですね。試合のための過ごし方だったり、そういったところも小さいことが関係してくるので、なるべくストレスにならないようにしていました」
——これまで人生の「ターニングポイント」になった試合はどのようなものを思い出しますか。
「たくさんありましたね。何事もそうですけど、プロデビューの試合だったり、オリンピックのメキシコ戦だったり、この前のオマーン戦やオーストラリア戦もそうです。また初めと終わりは大事かなと思っています」
——逆に育成年代の「ターニングポイント」となる試合で、活躍できた思い出はありますか。
「あんまり覚えていないです。なかなかそれがないので、(当時の反省からいま)そういうふうに過ごしているんじゃないかなと思いますし、それだけいまは懸けてやっているということだと思います」
——インカレなどの試合後の取材では、どちらかというと悔しそうにしている姿が印象的でした。プロに入ってから「ターニングポイント」に強くなった理由はどう捉えていますか。
「プロになってしまえば仕事なので。責任感であったり、生活がかかっているということで、大学の時よりは真剣さが増しましたし、そういうところのオンとオフの切り替えは大学の時よりもするようになりました。もちろんその時もベストを尽くしていたつもりでしたけど、いま思えばいろんなところに気を配れていなかったなと思いますし、いろんな知識も足りなかったです。トレーニングもそうですし、課題もたくさんあったかなと思います」
——そのあたりで育成年代の選手に対してのアドバイスをいただきたいです。日本はトーナメント戦が盛んなこともあり、そうした人生をかけて臨むような「ターニングポイント」に向き合う選手も多くいます。どのようなことが大切だと伝えたいですか。
「(クラブユース出身の)僕はトーナメント戦はそんなに多く戦っていないですし、負けてきたほうなので、そんなに上から言えることはないですが、コンディションをうまくそこに持っていけるかが大事かなと思います。その1試合で最後に終わってしまうということを考えると、100%の状態で持っていってほしい。そのための生活を1週間前だけじゃなく、近づいてきている段階からやってほしいし、チームとしてもこれをやっておけば良かったなと思うことをできるだけなくしていってほしいと思います」
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