[デンチャレ]CB根本健太(流経大)が高校選抜を圧倒。高校時代は無名、大学3年で“初代表”のDFがパリ五輪出場を狙う
ゲキサカ / 2024年2月29日 6時30分
[2.28 デンチャレ 関東選抜A 1-0 日本高校選抜]
圧倒的なパフォーマンスで日本高校選抜の前に立ちはだかった。関東選抜AのCB根本健太(流通経済大3年=東京学館高)は、U-22日本代表の一員として昨秋の第19回アジア競技大会(中国)に出場している注目DFだ。東京学館高時代は千葉県2部リーグでプレーするなど無名の存在。この日は当時、「手の届かないところ」にあったという日本高校選抜と対峙した。
特に前半は守備機会が少なかったものの、相手のカウンター攻撃やセットプレーに対応。その一方、左利きのCBは最終ラインからのパス、ドリブルで攻撃をコントロールしていた。味方が後半3分に先制した後も隙のない動き。抜群の高さ、迫力のヘッドで相手の攻撃を跳ね返し、自陣PA付近での回収から一気に20~30m前進して速攻の起点になるシーンもあった。
日本高校選抜は、後半12分にU-17ワールドカップ4ゴールの“切り札” FW高岡伶颯(日章学園高2年)を投入。練習試合とは言え、高岡は日本体育大、桐蔭横浜大相手に抜群の高さ、スピードを活かしてゴールを決めているストライカーだ。日本高校選抜は高岡投入後、スペースへの配球を増加。だが、根本は逸材FWを完封して見せた。
「ちょっと背後を気にしながら、縦パスが入ったら潰しに行くっていうのも考えて。相手の走るコースに自分が入って、風の影響もあったんで(GKヒル)袈依廉との良い距離を保ちながら、良い対応ができたかなと思います」。危なげのない対応。サイドに抜け出されたシーンも冷静にクロスを弾き返すなど、大学屈指のCBが違いを示していた。
U-22日本代表の活動に参加してきた大学生DFは、基準を世界に置いている。「(U-22日本代表の)大岩(剛)さんには、『もう相手は日本人じゃない』『相手はもう外国人だ』っていうのは凄く話をされてるので、基準ってところをそこに置いて、どんな相手でも完封できるようにっていうのはこだわっています」と説明。どんな相手でも100パーセント勝てる選手になることを目指している。
パリ五輪出場を狙う世代のメンバーとともに、第19回アジア競技大会に出場。「初めての国際大会だったんですけど、スタジアムの歓声だったり、そのアウェイ感っていうのを初めて体感できて。緊張しなかったんですけど、初めてがっつり外国人選手とマッチアップしてやっぱり強さも違いましたし、そういうスピード感っていうのも全然違ったので、これ以上の強度でやっていかないと、代表のポジション奪うには難しいかなと思いました」と振り返る。
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