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大卒3年目で初の開幕スタメン&連続無失点! 福岡DF井上聖也「まだ安泰な地位を築けているわけではない」

ゲキサカ / 2024年3月5日 15時54分

アビスパ福岡DF井上聖也

[3.1 J1第2節 横浜FM 0-1 福岡 日産ス]

 大卒3年目を迎えたアビスパ福岡DF井上聖也が今季、開幕節から2試合連続でフル出場し、いまだ無失点が続く堅守を支えている。昨季のJ1リーグ戦出場は6試合にとどまった中、主にルヴァン杯を通じてアピールに成功。準々決勝の負傷で準々決勝・決勝のピッチに立つことはできなかったが、クラブ初タイトルに貢献した自信を新シーズンにつなげている。

 第2節の横浜FM戦では4-4-2と5-4-1の2段構えで守る布陣の右CBで先発し、FWエウベル、FWアンデルソン・ロペスといった昨季Jリーグベストイレブンとのマッチアップを優位に進めていた。

「攻撃陣は多彩かつ強力なのはわかっていたし、エウベル選手の動画はたくさん見た。それでも何度かやられたシーンがある。自分の中ではいい経験にしつつ、修正していかないとなと思う」

 そう謙虚に振り返る井上だが、対峙する回数を増やすたびに安定感は増すばかり。「両CBから背後に蹴って良いボールが来るので、それをさせないためにずっと首を振って意識していた。止めるというよりそういった場面を少なくすることが大切だと思っていた」という準備も実り、無失点に抑え込んだ。

 今年11月に25歳を迎える井上は兵庫県立西宮高、甲南大出身のCB。大学3年時には甲南大を過去最高となる関西学生リーグ3位、冬の全国大会(総理大臣杯とインカレの代替大会で行われた#atarimaeniCUP)ベスト8に導き、関西屈指のCBとして評価を高めた。しかし、プロ1年目はJ1リーグ戦出場機会がなく、昨季も6試合の出場にとどまっていた。

 大卒といえば即戦力。他のチームを見れば、初年度から出場時間を伸ばす選手も多くいる。それでも井上自身、その立場に焦ることはなかったという。

「僕は同世代とかはあまり気にしていなくて、結局サッカーは年齢も大事だけど、ピッチで何ができるかが大事だと思う。他の選手と比べずにできたのが良いことだったと思う。もしそこで他と比べてしまうと自分が見劣りしてしまうことにもなる。僕は自分に自信があるし、自分はできると思っているからこそ、自分によりフォーカスして、どうやったら試合に出られるのか、試合に出た時はどういうプレーをすればもっと使ってもらえるのか、それをより単純にすることに注力していた」

 出場時間が少ないことで「もちろん苦しい時期はあった」。それでもなお、自身の成長にフォーカスし続け、レベルアップを追求してきた自負があった。

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