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新境地インサイドハーフの開拓目指す横浜FM植中朝日、U-23代表は「自チームで結果を残してもう一度」

ゲキサカ / 2024年3月14日 18時5分

MF植中朝日

[3.13 ACL準々決勝第2戦 横浜FM 1-0 山東泰山 横浜国際]

 新境地の開拓に勤しんでいる。横浜F・マリノスMF植中朝日はインサイドハーフとしてプレー。序盤には決定機も作ったが、DF永戸勝也の退場による人員入れ替えで途中交代となった。「退場した時点で自分だなとはわかっていた。でも、それまでの部分でもチームにあまり貢献できていなかったので、どちらにしてもしょうがない交代だった」と悔しさをにじませた。

 ハリー・キューウェル新監督を迎え、アジアの舞台を戦う横浜FM。植中は今季初先発となった第1戦から引き続きインサイドハーフで起用された。「シャドーで出ること自体がなかったので、この前の試合が人生でも初めてかなというくらい。シャドーのプレーヤーとしてというより、自分の特徴をそこで生かすと思ってやっている」。本職はストライカーであり、求めるものは得点だ。序盤から相手ゴールを脅かしていく。

 前半6分には決定機を作る。FWヤン・マテウスが右サイドからクロスを上げると、ファーサイドで植中がヘディングシュート。「大島(秀夫)コーチからもヘディングを教えてもらっていたので、ここで来た!と。だけど全然自分の理想通りの軌道でもなくて、めちゃくちゃ来たと思ったけどダメだった」。ボールの威力は足りず、GKにキャッチされた。

 指揮官からの要求はゴール脇のポケットに入り込むこと。第1戦では前半42分に魅せる。植中は左サイドのFWエウベルにボールを預け、PA左に進入。鋭い折り返しをFWアンデルソン・ロペスは決め切れなかったが、新たな可能性を見せつけた。植中も「ああいうシーンをもっと増やしたい」と語る。「タイミングをあまり取れなかった。そういう意識は常に持っていたが、発揮できなかった」。思うようなプレーはできず、永戸退場の余波で後半8分にピッチを下がった。

 周囲にはMF喜田拓也やMF渡辺皓太といった中盤の要が揃う。だからこそ、植中は自分なりのインサイドハーフ像に集中する。「ロペスの近くに常にいること。ナベくんにバランスを見てもらって、自分はそこのエリアを自由にして、ロペスの近くでセカンドボールを拾ったり、クロスには逆サイドからニアに突っ込んだりとかを増やしたかった」。試合のなかで新ポジションを整理しながらプレーしていたようだ。

 植中は今夏のパリオリンピック出場を目指すU-23日本代表の世代。昨秋には追加招集でU-22日本代表に初選出され、4-3-3の布陣を経験した。初の代表活動を「あまり自分のプレーを表現できたかというと、やっぱりそうではない」と思い返す。

 パリ五輪をめぐる戦いまでは時間も少ない。3月の親善試合2試合と4月のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジアカップは間近だ。代表での自身の立ち位置は「なかなか難しいラインにいると思う」。それでも一歩ずつできることをやる。「自チームで結果を残してもう一度、という気持ちも強くなった。リーグ戦やACLというチャンスを今もらっているときにしっかり結果を残せるようになりたい」とあせらず前を向いている。

(取材・文 石川祐介)
●ACL2023-24特集

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