板倉滉、失意のアジア杯以来の森保J合流「あの経験があってよかったと思えるキャリアを歩みたい」
ゲキサカ / 2024年3月18日 22時16分
失意に終わったアジアカップから1か月半、DF板倉滉(ボルシアMG)は大きな覚悟を持って日本代表に帰ってきた。「アジア杯は非常に悔しい思いをしたので、あの経験があってよかったなと思えるように常に意識してやっている」。最も大きな目標である2026年の北中米W杯に向け、ここで目線を下げるつもりはない。
板倉にとってのアジア杯は屈辱的な結末に終わった。準々決勝のイラン戦ではロングボールの対応で精彩を欠き、相手の攻撃を跳ね返せないまま終盤を迎えた結果、後半アディショナルタイムにペナルティエリア内の対応で後れを取ってPKを献上。これが敗退を決める失点につながり、試合後にはチームメートより一足先にロッカールームに帰っていた。
試合後にはミックスゾーンで「今日の敗因は自分にあると思うし、CBの自分がもっと良いパフォーマンスをしていれば日本代表は勝てたと思う」「このままだと代表のピッチに立つ資格はないなというのを自分自身感じた」と責任を一身に背負っていた板倉。今回の代表活動に向けても「僕自身、危機感を持って帰ってきている」と厳しい姿勢を変えなかった。
それでも、気持ちの切り替えはできているという。
「もちろんみんなに申し訳ないという思いは常に持っているけど、毎日次の日が来るわけで、立ち止まっているわけにはいかないし、前に進まないといけない。これからのキャリアを考えた上で、あの経験があってよかったと思えるキャリアを歩んでいきたいと思ったので切り替えはすぐにできた。帰ってすぐに試合があったので、目の前の試合に集中してやってきた」
アジア杯明けのブンデスリーガでは出場試合の結果が思わしくなく、スタメン落ちが継続中。それでも「シンプルに外されたりもしたけど、でも全然コンディション的には問題ない。自分自身のパフォーマンスも上がってきているので問題ない」と力強く、「メンタル的にやられているわけではないので変わらずにいつも通りやっていくだけ」と気丈に振る舞った。
そうした姿勢は気持ちの面だけでなく、自身がピッチに立った際の役割にも向いている。
「まずは1対1で負けない、戦えるようにならないといけないのはアジア杯を通して感じた。個人として伸ばせるのはそこ。またチームとしてああいう試合展開になった時に自分たちの流れを掴めなかったのも事実。実際に難しい戦いが続いたので、もう一回チーム内で話をしたり、コミュニケーションを取りながらやっていきたい」
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