「壁はすごく高い」遠藤、守田らに挑む川村拓夢「Jリーグで圧倒的じゃないと」

日本代表MF川村拓夢

　日本代表定着へ改めて決意を口にした。元日のタイ戦(○5-0)に途中出場し、代表デビュー戦で初ゴールも決めたMF川村拓夢(広島)。試合後に発表されたアジアカップのメンバーからは落選したが、「(アジアカップは)一サポーターとして見ていた。素直に悔しかった」という。

「元日で(代表に)行ったときに感じたのはずっと強度が高いままプレーする選手が多いということ。Jリーグでも強度の高いプレーを意識している」。今季のJ1リーグは全4試合に先発し、1得点。運動量豊富にボックストゥボックスをカバーしながら、2勝2分の無敗で2位に付けるチームを支えている。

　日本代表のボランチはMF遠藤航、MF守田英正ら層の厚いポジションでもあるが、「遠藤選手、守田選手、田中碧選手。壁はすごく高いけど、そこにチャレンジしたい。簡単には超えられないと思うけど、いろいろ吸収して盗みたい」と意欲を見せた。

　元日のタイ戦はリーグ戦の関係で遠藤、守田ら一部の海外組を招集できなかった。川村自身が初招集された昨年6月の活動は初日のリカバリーメニューに参加しただけで、その後体調不良で途中離脱を余儀なくされただけに、フルメンバーがそろっての代表練習は今回が初めてになる。

「普段から自チームの練習がタフというか、めちゃくちゃきつくて、それを常にやっているので、去年の6月に体調不良で離脱したときとは全然変わっている自信があるし、生き残っていく意欲は強い」。22年から広島を指揮するミヒャエル・スキッベ監督の下、成長を続ける24歳は「守備でも手応えを感じているし、より存在感を出して、Jリーグで圧倒的じゃないと代表にも選ばれにくくなっていると思うし、そこは意識している」と意気込んだ。

(取材・文　西山紘平)
●北中米W杯アジア2次予選特集