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持ち前の勝負強さ発揮…FC東京の20歳キャプテン松木玖生が逆転弾「次も点を取れる予感がする」

ゲキサカ / 2024年4月4日 1時9分

MF松木玖生とFW荒木遼太郎

[4.3 J1第6節 FC東京 2-1 浦和 国立]

 若きキャプテンがFC東京に勝利をもたらした。MF松木玖生は1-1で迎えた後半13分に浦和レッズから逆転ゴール。「ゴール前の感覚が出た。そういうところは戻ってきている。次も点を取れる予感がする」と自信をのぞかせた。

 先制を許した展開から試合をひっくり返した。前半の失点から後半5分に荒木遼太郎が同点ゴール。すると同13分には松木が魅せる。俵積田が左サイドからカットインして右足でクロス。松木はDF大畑歩夢の前に出て左足でゴールに流し込んだ。「タワラのカットのタイミングもわかっていた。ボールの質もすごく完璧なゴールだった。うまく合わせられてよかった」。点差を守り切り、待望の今季2勝目を手にした。

 前節終了時点で1勝2分2敗と苦しんだ。2勝目を手にするためにミーティングを開き、改善点を話し合った。「いま思っている現状もみんなから話を聞いた。これがいいように今回は働いてくれた。さらに順位や個人個人の質、能力を上げていくためにもっと追求していかないといけない。そういう話し合いが今回できてよかった」。森重真人、小泉慶とともに3人制でキャプテンを務める20歳は、チームの結束に手応えを語った。

 逆転ゴールを決めた後にはゴール裏に走り、大勢のサポーターとともに喜びを分かち合った。「ファンの方々も自分のゴールを待っていたと思う。自分もゴールを決めることができたので、まず一番にサポーターのもとに行った」。ゴール裏で喜ぶ松木のもとにはチームメイトが駆け付けて、上から覆いかぶさった。20歳のキャプテンは「なんか嬉しさであんまりわからないです」と喜びを垣間見せていた。

 最前線に張る松木と荒木遼太郎は攻撃だけでなく、ハイプレスの要でもある。「自分もタロウくんも守備ができる選手。前線からのハイプレスを90分間やり続けたことはすごくよかった」。パリ五輪世代・前線コンビの躍動がチームの好調をけん引。「ボールを大事にしながら第一優先のゴールを目指すことが今回は多少できていた。より磨きをかけるためにゴール前のところをしっかりと増やしていけたら」とさらなる攻守の成長を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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