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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』Re:スタートライン(桐蔭横浜大・笹沼航紀、東洋大・稲村隼翔、新潟医療福祉大・青木友佑、明治大・常盤亨太)

ゲキサカ / 2024年12月27日 19時35分

全国準決勝の舞台で再会した新潟医療福祉大FW青木友佑(左)と明治大MF常盤亨太

東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」

 準々決勝の試合後。“当時のキャプテン”が駆け寄ってきて、あることを教えてくれた。「準決勝に残った4チームに、全部深川のチームメイトが揃いましたよ!」。記憶の糸を手繰り、その面々を思い出すと、すぐに彼らの顔が浮かんできた。

 桐蔭横浜大MF笹沼航紀(4年=山梨学院高)、東洋大DF稲村隼翔(4年=前橋育英高/新潟内定)、新潟医療福祉大FW青木友佑(4年=FC東京U-18)、明治大MF常盤亨太(4年=FC東京U-18/FC東京内定)。

 中学時代の3年間をともに過ごし、その後はそれぞれの道を逞しく歩んできた、大学4年生の旧友たちによる特別な再会。インカレ準決勝が行われる栃木県グリーンスタジアムには、4人の“FC東京U-15深川OB”が集結していた。


 2017年12月28日。高円宮杯 第29回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会決勝。FC東京U-15深川の選手たちは悔し涙に暮れていた。強敵のサガン鳥栖U-15と繰り広げた激闘は、延長後半にいったんは勝ち越したものの、土壇場で追い付かれた末にPK戦で惜しくも敗れ、日本一にはわずかに届かなかった。

 それから3年後の2020年12月30日。第44回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会決勝。FC東京U-18の選手たちは、再び悔し涙を流していた。因縁の相手・鳥栖U-18との一戦は後半45分に決勝点を奪われ、またも日本一のタイトルは目の前でするりとこぼれ落ちていく。

「終わった瞬間に実感がなくて、笛が鳴った瞬間でも『まだできるんじゃないか』と思って。でも、仲間の顔が見えた時に『自分たちが負けて終わったんだな』という想いで、悔しさがその次に来ました」。そう話すのはU-15深川時代に続いてキャプテンマークを巻いていた常盤。表彰式の際にも常盤と青木は隣に並んでいた。

 この一戦をスタンドから見つめていたのが、前橋育英高に進学していた稲村だ。選手権予選では県予選で敗退したため、全国の舞台に立つことは叶わなかったが、U-15深川時代のチームメイトたちの雄姿を一目見ようと、実家には帰らずにそのまま決勝が行われる群馬に残り、最後まで彼らが戦い抜く姿を見届けた。

 2021年1月11日。第99回全国高校サッカー選手権大会決勝。笹沼は歓喜に浸っていた。山梨学院高と青森山田高が激突した試合は、お互いに譲らず2-2でPK戦へ突入。山梨学院1人目のキッカーとして笹沼はきっちりPKを成功させると、青森山田の2人目として登場したのはU-15深川時代のチームメイトでもある安斎颯馬(現・FC東京)。そのキックをこちらも中学時代からのチームメイトに当たるGK熊倉匠(現・立正大4年/鹿児島内定)がストップ。笹沼と熊倉は3年前に届かなかった日本一へとたどり着く。

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