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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』Re:スタートライン(桐蔭横浜大・笹沼航紀、東洋大・稲村隼翔、新潟医療福祉大・青木友佑、明治大・常盤亨太)

ゲキサカ / 2024年12月27日 19時35分

 彼らの世代のFC東京U-15深川OBから、高卒でJリーグの道へと進むものは1人もいなかった。すぐ近くにはいなくても、特別な絆を結んだ仲間のことは、誰よりもよくわかっている。それぞれが4年後のプロ入りを目指し、離れた場所で切磋琢磨し合うことを誓って、大学の世界へと飛び込んでいった。

 それからまた4年の月日が経過した。彼らにとって大学最後の大会となるインカレ準々決勝の試合後。“当時のキャプテン”を務めていた常盤が駆け寄ってきて、あることを教えてくれた。「準決勝に残った4チームに、全部深川のチームメイトが揃いましたよ!」。記憶の糸を手繰り、その面々を思い出すと、すぐに彼らの顔が浮かんできた。


 2024年12月25日。準決勝の第1試合では桐蔭横浜大と東洋大が対峙したが、笹沼はスタンドからチームが負ける瞬間を眺めていた。

桐蔭横浜大MF笹沼航紀はスタンドからチームの敗退を見届けた

「インフルエンザに罹ってしまいました。体調が悪くなったのは準々決勝の大阪学院大学戦の前日で、どうしても試合に出たかったんですけど、チームのことを考えて病院に行ったら、インフルエンザという診断でした。(稲村)隼翔とは連絡を取り合っていて、『準決勝で会おう』という話はしたんですけどね」。

 稲村とは中学時代の苦しい時間を共有した間柄だ。「中学時代は僕も隼翔も凄く小さくて、2人ともまったく試合に出られず、1つ下の代の試合に出ることもあって、相当辛い時期を一緒に過ごしたので、ああやって隼翔が活躍してくれるのが僕は凄く嬉しいんですよ」。アルビレックス新潟でルヴァンカップ準優勝に貢献し、一躍注目の人となった彼の躍動を、純粋に応援していたそうだ。

 日本一を味わった高校時代と比べても、正直に言って思い描いていたような大学生活は送れなかった。だが、心が折れそうな時には、いつもあのころのチームメイトたちの存在が励みになった。4年間を最後までやり切ったのは、それが一番大きな理由だという。

「それこそ自分が腐り掛けそうな時に(常盤)亨太と試合をやったりとか、隼翔と試合をやったりすることで、かつての仲間たちが活躍する姿を見ることが刺激になりましたし、それこそ熊倉も『オマエが決勝に行くところを見たい』という連絡をくれました」。

 第2試合では青木と常盤の対決が控えている。自分が昇格を見送られたU-18でも主力を張った2人に対しても、笹沼は熱い想いを隠さない。「僕は友佑以上に感覚が合うフォワードはいないと今でも思っているので、日本一を目指して頑張ってほしいですけど、やっぱり亨太にもあの時の準優勝の悔しさを覆してほしい気持ちもあります。亨太にも友佑にも頑張ってほしいですね(笑)」

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