「独自のスタイル構築」「成長を促すマネジメント」「前々監督、前監督を知る」、FC東京・小原GMが語る松橋監督招へいの理由
ゲキサカ / 2025年1月10日 22時47分
「前提として、前チームの新潟さんのフットボールを東京に持ち込んでもらうということではない。われわれ独自のフットボールスタイルを築き上げたい。それは敵陣でのプレータイムを上げていくこと。松橋監督は2022シーズンのJ2優勝のときに1試合平均1.73得点、42試合で73得点を記録した。われわれの特徴である相手に脅威を与えるスピードのある攻撃を生かすために、相手陣内に効果的にどう入っていくか、前線の選手に良い形でボールを届けるか、というところのビルドアップの整理を課題に挙げ、そこに長けている監督であるということが、1つ目の理由」
「2つ目として、選手の能力や特長を最大限に発揮させ、適切な競争を促して、個人とチームの成長を最大化させるマネジメント。新潟さん時代に、限られた条件のなかで選手の能力を引き出し、選手の入れ替えも大きいチームのなかで(22シーズン)J2優勝、(23シーズン)J1で10位、(24シーズン)ルヴァン杯準優勝、J1でNo.1の保持率を確立させるという着実な成果を上げられた。多くの選手を成長させ、ヨーロッパや他クラブに巣立たせた。選手の信頼も厚い」
3つ目には、松橋監督がFC東京の前々監督であるアルベル監督と新潟時代に、また前監督のピーター・クラモフスキー監督と横浜F・マリノス時代にともに過ごしたことを挙げる。
「ここ3年フットボールスタイルの転換を図ってきたなかで、前々監督のアルベル監督、前監督のピーター監督とともに4年間にわたり、ともに仕事をしているところは大きかった。過去3年間、チームで取り組んできた内容を理解して、それに対する課題や最適解の落とし込みが早く進むだろうというところ、これが3つ目の大きな理由。チームコンセプトやゲーム、トレーニングの構築を理解し、その優位性や強みと同時に、課題や弱みも熟知していることが大きかった」
小原GMはディエゴ・オリヴェイラの現役引退を「予期しなかった引退」と明かしつつ、「昨年までの3年間で年齢やポジションを意識しながらある程度スカッドを整えてきた」と自信をのぞかせる。攻撃面、守備面で核となる選手を揃えたことを強調しながら、引き続き補強選手を探していくこともほのめかしていた。
(取材・文 石川祐介)
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