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ボールを持つたび大歓声…圧巻の突破力とスーパーゴールで国立魅了した前橋育英2年生MF白井誠也「ちっちゃくてもできると証明できるようになってきた」

ゲキサカ / 2025年1月11日 16時56分

MF白井誠也(2年=バディーSC Jrユース)

[1.11 選手権準決勝 東福岡高 1-3 前橋育英高 国立]

 圧倒的な打開力を誇る前橋育英高の2年生ジョーカーが、3万人超の観衆が集まる国立競技場で大きく舞った。2-1で迎えた後半13分、後半開始から途中出場のMF白井誠也(2年=バディーSC Jrユース)は中盤中央でボールを持つと、持ち味のドリブルで相手守備網の間隙を単独突破。最後はFWオノノジュ慶吏(3年)とのワンツーから右足を振り抜き、ゴール左隅にダイレクトシュートを突き刺した。

 寄せの速さと強固なフィジカルを武器とする東福岡守備陣を前にしても、165cmの小さなドリブラーに迷いはなかった。「迷いがあると相手のカバーが来てしまうので、行こうと思ったらしっかりやり切るのは普段から意識してやっている」。そこで光ったのは相手の布陣を踏まえた状況判断だ。

「相手がワンボランチだったのでそこを抜けたらスペースがあるのはわかっていたし、スピードを上げて相手を一人かわしたらスペースが空いた。そこで慶吏がいい動きをしてくれた」。最後は湯浅秀明コーチらと取り組んできたシュート練習で磨いたというフィニッシュも完璧だった。

「シュートのところはずっと課題だったので、そこをしっかり改善して決め切ることができたのは自分の成長が結果につながったんじゃないかなと思う」。待望の選手権初ゴールは国立の大観衆を沸かせる一撃。「得点は狙っていたので、それが国立の舞台ですごく嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

 そんな白井は、得点シーン以外の貢献度も絶大だった。今大会はオノノジュが負傷欠場した2回戦・愛工大名電戦(◯2-2、PK6-5)のみ先発したが、その他の3試合はいずれもベンチスタート。この日は初めて0-1のビハインドから出番を託され、まずは鋭いプレッシングで反撃の先陣を切った。

「この1年間、プレミアリーグを通しても負けている時間帯に出場することが多かったので、その経験がここに活きて、逆転するためのプレーにつながったと思う」

 かつては「一人で行かないで後ろの声を聞いて、チームとしてしっかりプレスをかけるところがずっと課題だった」という白井だが、この日は連動したプレッシングを継続。その働きが後半立ち上がりのFW佐藤耕太(3年)の2ゴールにつながった。

 そしてボールを奪い切る場面が増えたことで、白井の本領でもあるドリブル突破のチャンスも増加。山田耕介監督からは「普段から『自分の得意なドリブルで流れを変えてこい』と送り出されている」といい、その指令通りの活躍に「得意なドリブルで流れを変えられて、監督の期待に応えられたので良かった」も照れ笑いを浮かべた。

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