1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

"4度目の正直”で手繰り寄せた国立初勝利に歴戦の指揮官も「いつも負けているので……、良かったです(笑)」 呪縛を乗り越えた前橋育英は7年ぶりの日本一へと突き進む!

ゲキサカ / 2025年1月11日 20時57分

前橋育英高は「国立初勝利」で日本一へ王手!(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.11 選手権準決勝 東福岡高 1-3 前橋育英高 国立]

「そうですね。いつも負けているので……、良かったです(笑)」

 就任43年目を迎える前橋育英高(群馬)の指揮官、山田耕介監督は『国立初勝利』の感慨を問われて、笑顔でそう言葉を紡いだ。


 初めて前橋育英が選手権でベスト4まで勝ち上がり、国立競技場のピッチに立ったのは第77回大会(1998年度)。現在は同校のコーチを務める松下裕樹、岩丸史也、佐藤正美、茂原岳人、小久保純とのちのJリーガーを5人揃え、帝京高(東京A)と対峙。2点を先行されながら、一時は追い付いたものの、後半アディショナルタイムに入った80+1分の失点で敗退を突き付けられる。なお、この時の帝京のキャプテンは今大会で母校を15年ぶりに全国へと導いた藤倉寛監督だった。

 翌1999年度の第78回大会でも、松下をキャプテンに据え、2年生MFの青木剛も加わった前橋育英は、再びベスト4まで駒を進め、国立へと帰還する。ここで激突したのは羽田憲司、中澤聡太、原竜太らを擁する市立船橋高(千葉)。試合は0-0で突入したPK戦の末、市立船橋に軍配。タイガー軍団は2年続けて準決勝でその行く手を阻まれる。

 次に国立まで勝ち上がったのは、それから2年後の第80回大会(2001年度)。坪内秀介、相川進也、佐田聡太郎、廣井友信などスタメンに8人のJリーグ入りを果たしたタレントが居並ぶ陣容で、岐阜工高(岐阜)と対戦。前半のうちに片桐淳至に先制を許し、相川が同点弾を決めるも、またも後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ、1-2で敗戦。タイガー軍団は『3度目の正直』もあと一歩で叶わなかった。

 第87回大会(2008年度)はスケジュールの妙が立ちはだかる。『第45回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝』と日程が重なったため、この大会の準決勝は埼玉スタジアム2002開催に。前橋育英は大迫勇也率いる鹿児島城西高(鹿児島)に3-5で競り負け、国立で行われる決勝には届かなかった。

 初めて選手権の準決勝で勝利を収めたのは、5度目の挑戦となった第93回大会(2014年度)だったが。この年から国立が改修工事に入ったため、舞台は埼スタへと移行。準優勝となった第95回大会(2016年度)、初優勝を飾った第96回大会(2017年度)も同様に準決勝以降は埼スタで行われたため、前橋育英は『国立初勝利』を挙げられないまま、今大会を迎えていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください