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一般的には「ハイリスク」と言われるが…百戦錬磨のデイトレーダーでなくても「短期売買」を成功させる〈4つのコツ〉【3年9ヵ月で5,975万円稼いだ個人投資家が伝授】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月9日 11時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資の世界で「絶対」はありません。しかし、決めたルールを徹底することで、成功率を高めることは可能と言えます。『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)の著者であるテンバガー投資家X氏が、株の短期売買の際に大切にしている4つのポイントを解説します。

短期売買を並行すれば、「無限10倍株」が現実になる

僕の投資は、成長力の高い銘柄をIPO銘柄から選び出して、その魅力が失われないうちは長期保有しテンバガーを目指すという手法です。テンバガー到達までの目安としては5~6年、2~3倍であれば1~2年と考えていますが、良い銘柄であれば10年でも20年でも持ち続けたいと考えています。

少し時間はかかりますが、この投資だけで十分資産は増やせると思いますし、特に経験や元手の少ない人であればこうした投資でゆっくり資産を増やしていくのが重要だと思っています。

ただ、僕の場合は株式投資が趣味の領域を超えているので、同じ銘柄を持ち続けるという投資だけでは物足りず、もっと売ったり買ったりしたいと感じてしまいます。また、数は少ないとはいえ、毎年複数の銘柄に投資をしていくので、利益確定せずに持ち続けているだけでは投資資金が枯渇し、新しい銘柄に投資ができなくなるという問題も浮上します。

そこで、適度に株トレードを楽しみながら、新しい銘柄に長期投資する資金を稼ぐため、短期での回転売買を並行させています。なにしろ僕が手がけるIPO銘柄はそれ以外の銘柄に比べると日々の値動きが激しく、特に理由もないのに大きく下がったり上がったりするのが日常茶飯事なので、それを利用しない手はありません。

長期で保有している銘柄とは別の信用取引の口座で、買っては売り、買っては売りを繰り返しているのですが、この短期売買は非常にうまくいっていて、長期投資よりも高い収益を稼ぎ出すことも多く、2023年は9月末までで1,700万円の確定利益を上げることができています。

「短期売買」を成功させる4つのポイント

長期でテンバガーを狙いながら、同じ銘柄を短期売買することで、テンバガーどころではない無限10倍株を実現させているのです。この短期売買を成功させるポイントは、以下の4つです。

無限10倍株投資のポイント① 売買する銘柄は、長期で保有するIPO銘柄

短期売買であれば、企業の業績や成長性など、いわゆるファンダメンタルズは関係ないと考える人は多いかもしれません。実際、1日で取引を完結させているデイトレーダーの多くは、業績や将来性などまったく関係なく、値動きが大きい銘柄や市場参加者の注目度の高い銘柄を取引してわずかな値幅を取ろうとします。

一般的に「短期売買はリスクが高い」といわれますが、それはこうした点がハイリスクにつながっているのではないでしょうか。デイトレーダーのおもちゃにされているような銘柄の中には、上場廃止寸前の銘柄や赤字企業も多くあります。

こうした銘柄は上がっている間はひたすら回転させて稼げても、長期で持つ人などいないのである時突然下落に転じるものです。万一、逃げ遅れることがあれば大暴落に巻き込まれ、大きな損失を被ることになりかねないからです。

そもそもこうした取引は、百戦錬磨のデイトレーダーだからできることです。僕のように、相場をチェックする機会が少ないトイレトレーダーがこんな危ない取引に手を出せば、あっという間に資金をなくしてしまうでしょう。

僕の短期投資では、こうした銘柄には決して手は出しません。テンバガーか、最低でも株価が2~3倍ぐらいにはなると信じて長期保有ができる銘柄に絞って、短期売買をします。要するに、テンバガーを目指して長期保有している銘柄はそのままに、短期売買でも同じ銘柄を回転させるのです。

ただし、テンバガーを狙って長期保有している銘柄の場合、投資した当時は割安だったものが、株価が上昇して割安ではなくなっているというケースがよくあります。そういう銘柄はまさにお宝なので、その成長力が失われたと判断できるまでは長期保有を続けますが、短期投資では扱わないことにしています。

短期投資をするのは、現物で保有している銘柄で、なおかつPER40以下の割安な銘柄に限定する必要があります。要するに、長期投資として新規で投資してもよい水準にある銘柄ということになります。

無限10倍株投資のポイント② 空売りは絶対にしない

長期投資は現物株で保有しますが、リスクを冒せる人や資金効率を重視する人なら短期取引の部分は信用取引を使ってもOKです。僕は比較的リスクを冒せるタイプであることと、少ない資金で効率よく儲けたいという思いがあって、短期取引は信用取引を利用しています。

信用取引は値上がり益を狙うのはもちろん、値下がりを予想する銘柄には「空売り」という手法を使って下落局面で儲けることが可能です。しかし僕は、決して空売りはしません。

僕の短期取引の前提は、「短期では上にも下にも大きく変動するけれど、中長期的には株価が成長する銘柄」だけを手がけています。それは、上方向に大きな伸びしろがあり、下方向への動きは一時的な行き過ぎですぐに本来の水準に戻ることを前提とした押し目買いのチャンスであると考えているからです。

ただし、一般的に信用取引は非常にリスクが高いといわれていますし、僕もその通りだと思っているので万人に勧められるとは決して思ってはいません。リスクを抑えることを重視する人や、経験の少ない人は必ず長期投資も短期売買も現物株で行いましょう。

投資家を破滅に追い込む「御法度」行為とは?

無限10倍株投資のポイント③ ナンピンはOKだが、深追いはしない

安くなったところで買ったつもりが、さらに下がるということも、当然あります。こういうとき、僕はナンピン買いをすることがあります。

ナンピンとは、保有株の価格が下落した際に買い増しをして購入時の平均単価を下げることです。投資の格言で「下手なナンピン素寒貧」といわれるように、上がると思って買ったのに下がったから悔しくてまた買うという取引を繰り返していると、多くの場合はそのままズルズルと下落して損失が拡大するので、個人投資家が陥りやすい典型的な失敗パターンだとされています。

一般的には投資の御法度とされているナンピンですが、僕はあえて戦略的に活用しています。あらかじめ最大何株まで買うと決めて、ナンピン買いを想定したうえで少しずつ買い始めるのです。

ただし、予定した以上のナンピン買いはしません。ナンピンはそれ自体が悪手なのではなく、戦略的に行う分には問題ないと考えているからです。投資家を破滅に追い込むのは、無計画なナンピンであり、これは御法度です。

無限10倍株投資のポイント④ 利益確定は欲張らない

同様に、利益確定を欲張ることもしません。厳選した銘柄を現物株で保有している分にはリスクは少ないので、成長を信じられる限りは持ち続けて利益を伸ばしますが、信用取引を活用した短期売買では頭を切り替える必要があります。

長く持てば持つほど下落のリスクも高まるので、利はあまり伸ばそうとはせず、早めに利益確定することが重要です。僕の場合は、100円ぐらい上昇したら、売ってしまいます。

100円の上昇でもそれなりの利益が出るように信用買いにして1,000株単位で取引していますが、現物で投資する人も1万円儲かれば十分なお小遣いだと考えて、早めに利食いするようにしてください。それを10回転すれば10万円になるのですから、欲を出し過ぎるのは厳禁です。

値動きの大きいIPO銘柄で、なおかつ成長力の高い銘柄であれば、回転させるチャンスはいくらでもあります。

テンバガー投資家 X 個人投資家

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