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Xperia Hello!を使ってわかった!これ、スピーカーではなくロボットです

&GP / 2017年12月3日 7時0分

写真

Xperia Hello!を使ってわかった!これ、スピーカーではなくロボットです

ソニーモバイルコミュニケーションズが提供するコミュニケーションロボット「Xperia Hello!」が届きました。実際に数日間使用してみたので、気づいたことをレポートします。

なお、「Xperia Hello!」の概要については、こちらの速報記事を参照ください。

■はじめに初期設定を…

Xperia Hello!に電源ケーブルを接続してから、底面にある電源スイッチを押します。すると、胸部のディスプレイが点灯。ベースはAndroidでできているので、見慣れた画面が表示されます。まずは、Wi-Fiへの接続設定やGoogleアカウントのサインインなど、初期設定を済ませます。

Androidのホーム画面に「Xperia Hello!と話す」と表示されるので、これをタップして、アプリケーションを開始しましょう。まずはユーザー登録を行っていきます。

「あなたの呼び名を教えてください」と指示されるので、まずは呼び方を登録。とりあえず筆者の名前を話しかけて入力します。すると「これでいいですか?」と発音してくれるのですが、どこの方言だろうかというアクセントに…。大丈夫か、大丈夫か…。

と思ったら、アクセントの位置を調整できました。しっくりくる発音に正しましょう。

続いて、顔を登録します。枠線が表示されるので、右を見て、左を見て、上を見て、下を見て…。何度かやっていると登録完了。

で、アイコン用の写真を撮影します。あとで撮りなおすこともできるのでご安心を。

 

■LINEの登録もしておこう

機能をちゃんと活用するには、LINEとの連携は必須。表示されたQRコードをLINEアプリで読み取って、Xperia Hello!と友だちになりましょう。

Xperia Hello!とのトークを開くと、上のような画面が起動します。このとき、Xperia Hello!本体に6桁の確認コードが表示されるので、LINEのトーク画面にコードを入力して送信。これでLINEの設定は完了です。

 

■路線やニュースをカスタマイズしておこう

続いて、ユーザー情報として、よく使う路線や好きなニュースカテゴリも設定しておきましょう。顔を登録したユーザーを初めて認識すると、登録の設定に誘導してくれます。この登録を行っておくと、Xperia Hello!があなたを見つけた際に、交通情報やニュースを教えてくれます。

なお、メニュー画面の「設定」→「ユーザー管理」から、ユーザー情報の編集を行えば、後から再調整も可能。

ここまでで基本的な初期設定は完了となります。複数人で利用するのが前提ですので、同じく「ユーザー管理」画面から、新規ユーザーを追加して、同様の手順で登録を行っておきましょう。

■いろいろ話し掛けてみたり、話し掛けられたり

Xperia Hello!に対して、「ハイ、エクスペリア」と話し掛けると、「なんでしょう?」などと、答えてくれます。そのまま音声で操作が可能です。

例えば「今日の天気は?」と話し掛けると、最低・最高気温などを丁寧に教えてくれます。「15時にアラームをかけて」「明日の10時に予定を作成して」など、音声コマンドで色々な操作ができました。そのほか、早口言葉をしゃべらせたり、歌わせたり、色々試したくなるコマンドもありますよ。

そして、外出して帰ってきたりすると、顔を見た途端にめちゃめちゃ話し掛けてきます。もういいよ(笑)、ってくらい長々とニュースを読んでくれるのが、ちょっとウザくもありつつ、可愛くもありつつ…。こうした能動的な発話機能は、コミュニケーションロボットであるXperia Hello!ならではの特徴です。

 

■主要なコミュニケーション機能は3つ

さて、Xeria Hello!で使える主要なコミュニケーション機能3つを見ていきましょう。

(1)メッセージ

まずは、メッセージを送ってみました。「◯◯さん(あるいはパパ、ママなど)にメッセージを送って」と指示すると、メッセージの内容を聞かれるので、これまた音声で入力します。するとプレビューが表示されます。

しかし、これは1行しか表示されないので、正しく認識していても画面上には、最初の数文字しか表示されませんでした。せっかくディスプレイが大きいのにちょっと勿体ない気もします。

送信したメッセージは、LINEのトーク画面に、指定の相手にのみ送信されました。Xperia Hello!からは全てのやり取りの履歴を確認できますが、連携したLINEアカウントを持つスマホからは、自身に関するやり取りしか確認できない仕様です。

未確認のメッセージが残っていると、アイコンを表示して通知してくれます。これは後述の伝言でも同様です。

 

(2)通話

続いて、電話を掛けてみました。これはちょっと初期設定に手間がかかります。仕組み上、LINEで通話ができないという残念な仕様なので、別途Skypeを使うためです。

まず「◯◯さんに電話して」などと指示すると、Skypeアプリが起動。Xperia Hello!自体でSkypeにログインすることが求められました。

しかし、これだけでは通話はできません。先述のユーザー登録画面にて、Skypeのアカウントをそれぞれのユーザーに結び付けておく必要があります。これではじめて「◯◯さんに電話して」という指示で、発信されるようになりました。つまり、Xperia Hello!用にSkypeのアカウントを取得・登録し、AさんはAさんのSkypeアカウントを取得し、ユーザー管理画面で紐づける。BさんはBさんの…、と利用者それぞれが初期設定をする必要があります。

通話自体は至って普通に利用できましたし、ビデオ通話も問題なく使用できました。しかし、初期設定はデジタルに詳しくない人だと挫折しそうな予感…。家族に詳しい人がひとりいると安心ですね。

 

(3)伝言

最後に、ビデオ伝言を試してみました。「伝言おねがい」の音声コマンドで、伝言を残せます。相手を指定したのち、「準備ができたら録画開始ボタンを押してね」と言われるので、これをタップ。その後、動画の撮影が始まるので、メモを残しましょう。

相手を見つけると、伝言を再生するか聞いてきます。「はい」と答えると、ディスプレイに動画が表示されました。スマホを持っていない子どもがいる家庭などでは、この機能は便利ですね。動画ならではのぬくもりも感じられます。

■LINEのトーク画面からできること

Xperia Hello!に話しかけるのは、家の中にいる人の使い方でした。例えばスマホを持っていない子どもや、家事で手を離せないお母さんなどが想像しやすいですね。

一方、外出している人が、家の中にいる人と(あるいは外出している人同士で)連絡を取るには、LINEのトーク画面を利用することが基本になります。<機能メニュー>を開くと、<メッセージを送る><家族の様子を聞く><周りを撮影する>の3つが表示されるので、それぞれ試してみました。

「メッセージを送る」を送るをタップすると、送信先の相手を選択、その後メッセージを入力する流れになります。

「家族の様子を聞く」をタップすると、誰を見かけたかを教えてくれます。上記の画像のように、「◯時間まえに◯◯さんを見かけました」と教えてくれます。

なお初回利用時には<アクセス権が付与されていない>とアラートが出ます。Xperia Hello!本体のメニューから「設定」→「みまもり設定」を選択し、暗証番号を設定しましょう。そして、「家の様子を確認できる人」をタップし、みまもり機能を使用できる人を選択しておく必要があります。

「周りを撮影する」をタップすると、遠隔で部屋の様子を撮影できます。Xperia Hello!が「撮影するけどいいですか?」と近くの人に確認を取ります。20秒の猶予時間があり、キャンセル操作がされなければ、撮影が開始されるという流れ。こちらも上記同様にアクセス権の設定が必要です。

撮影が開始されると、Xperia Hello!がぐるっと360度回りながら、それぞれの角度を撮影します。撮影した写真は、順に別個に送信され、トーク画面上で確認できるという仕組み。パノラマ状に合成されるわけではありません。

*  *  *

机上に置きやすく親しみやすい点は、コミュニケーションロボットならでは。初期設定は煩雑ですが、一度カスタマイズしてしまえば、割と使い勝手は良いだろうと感じました。なお、スマートスピーカーのように使いたいと考える方も多いでしょうが、音楽を再生する機能はあまり重視されていないので、留意しておきましょう。

価格は約15万円。決して安くはありませんが、面白さと新しさという面では、試す価値はあるかもしれません。

>> Xperia Hello!

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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