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83℃で全自動ドリップしたコーヒーは朝の1杯を確実に格上げしてくれます!

&GP / 2018年12月2日 7時0分

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83℃で全自動ドリップしたコーヒーは朝の1杯を確実に格上げしてくれます!

1日1杯は必ず飲むというコーヒーラバーといえども、朝の忙しい時間に豆を挽いてお湯を用意してドリップするのは、たしかにちょいと面倒。その時間があれば少しでも長く寝たい! えぇその気持ち、わかります。その面倒を肩代わりしてくれる強い味方がコーヒーメーカーです。最近は、豆を挽くところから始めてくれる製品も多く登場し、挽きたて淹れたてを手軽に楽しめるので人気です。

でもちょっと待って。挽きたて淹れたてがおいしいのは分かるけど、せっかくおいしいコーヒーにこだわるのなら、もっとこだわってみてはいかがでしょうか。

コーヒーの味を決めるのはさまざまな要素がありますが、中でもドリップするお湯の温度はかなり重要なポイントです。10月に発売されたツインバードの「全自動コーヒーメーカー」(実勢価格:4万2000円前後)は、この“温度”にこだわったコーヒーメーカーです。設定できる温度はなんと90℃と83℃の2種類のみ。

いったいどんな味わいのコーヒーを淹れてくれるのか、毎朝豆を挽いて86℃のお湯でコーヒーをドリップしている人間が試してみました。そして思いました。明日の朝は83℃で落としてみようかなと。それぐらい豆の魅力を引き出してくれたんです。

 

■設定も操作もとにかくシンプル!

まず目を引くのがカラーリング。マットブラックな見た目はなかなかスタイリッシュです。これはちょっと所有欲をくすぐられます。

とはいえ、カタチは一般的なコーヒーメーカーとあまり変わらない印象。さっそくコーヒーを淹れてみましょう。

今回は2杯分淹れようと思います。まずは付属のコーヒーサーバーに、2杯分の目盛りまで水を入れ、それを天面のフタを開けて本体に注ぎます。

次にコーヒー豆を天面の前方にあるミルに投入。説明書にある<中深煎り><中挽き><83℃>の目安に合わせて、今回は24g。ちなみにカップ1杯は150ccの設定です。

そしてドリッパーにペーパーフィルターをセット。カリタやメリタに似た台形のドリッパーなので、フィルターも台形のモノを使います。実はこのドリッパー、東京・南千住にある名コーヒー店「カフェ・バッハ」のオリジナルドリッパーと同じ形状です。

「カフェ・バッハ」といえば、日本のコーヒー界の第一人者、田口護氏のお店。そう、この「全自動コーヒーメーカー」、実は田口さんが監修しているんです。83℃とというお湯の温度設定も、田口さん監修だからこそ。サードウェーブブームを作った「ブルーボトルコーヒー」の創業者など世界中のコーヒー好きから尊敬を集めるカリスマが長年の経験から導き出した83℃に、期待度は否が応でも上がります。

水と豆をセットしたら、あとは淹れ方の設定をしていきます。

前面にある大きな円形のダイヤルは、豆の挽き具合。小さい●は細挽きで、大きくなるにつれて粗挽きになります。今回は真ん中の中挽きで。

他の設定は土台部分のダイヤルで行います。といっても、いたって簡単。

最も左の<MENU>と書かれたダイヤルは、どこから始めるかになります。
左から<豆から><粉から><ミルのみ><メンテナンス>。今回は当然<豆から>です。

左から2番めのダイヤルは抽出温度。83℃と90℃の2種類しかありません。83℃は田口さんが推奨する温度ということで、今回は83℃に。

もしかすると90℃だって低いなと感じる人もいるかもしれません。でも実はサードウェーブ系のコーヒーショップでは、おそらく大半が90℃未満の温度でドリップしています。そう、90℃というのも高めだったりするんです。温度が高いと酸味が抑えられて苦味が立ってきます。なので、酸味は苦手、苦めのコーヒーが好きという人は、深煎りや中深煎りのコーヒー豆で細かく挽いて90℃で落としてみてもいいかもしれません。

そして最後に杯数を設定したら完了。一番右のダイヤルはメンテナンス用です。

あとは右上の<START/STOP>ボタンを押せばOK。

 

■実はこだわりだらけの各機能

スタートボタンを押すと、ミルが動き出します。当然ですが、そこそこ大きな音がします。硬いコーヒー豆を挽く以上、これは仕方がないこと。

ちなみにミルは臼式。ミル付きコーヒーメーカーで臼式はかなり珍しいかも。臼式はカッター式とは異なり、雑味の原因となる微粉が出にくいという利点があります。さらに、このゆっくり挽くようにしていることで、摩擦熱を抑えて風味を損なわないようになっています。と、ミルだけとっても、かなりこだわって作られたことが分かります。挽かれた粉の粒度を隙間からのぞいて確認すると、なかなかのそろい具合です。コーヒー粉の粒がバラバラだと味にバラつきが出てしまうので、これだけそろっているなら期待できそう!

挽き終わった頃にはお湯が設定温度にまで沸いているらしく、ミルの音が止んだらすぐにお湯が出てきました。

お湯の落とし方にもこだわりが。6方向から粉の中心に向かって射つようにお湯が出る仕組みになっています。ミルで挽いた粉は、どうしてもフィルター内で中央が盛り上がったカタチに積もります。そこで、粉が厚く積もった中央部分にお湯を当てて、かつフィルターに直接お湯が当たらないようにするために生み出されたのが、中央に向かってお湯を当てる機能なんです。コーヒーをドリップする際、お湯をペーパーフィルターに当てないのは基本中の基本。コーヒーメーカーでそこをきちんと押さえているなんて、これはスゴイ。

お湯は少量で、一度ストップします。そう、ちゃんと蒸らしもしてくれるんです。その後、再度お湯を落としはじめ、コーヒーを抽出していきます。

ドリッパーと本体の間には少し隙間が空いています。これによって、コーヒーのアロマ(香り)が部屋にふわっと広がる。ドリッパーが本体内部に隠れている形状ではできない芸当です。香りは重要。それを楽しめるのはうれしい!

豆を挽き始めてから7~8分でドリップが終了。そのまま自動的に保温モードに入ります。保温時間は20分。必要なければ<START/STOP>ボタンを押して、切ってしまいましょう。

淹れ終わったあとのコーヒー粉を見てみると、粒度がそろっていることがわかります。中心に向けてお湯が当たるため、粉がこんもり盛り上がっていた中心部がへこんでいて、しっかりと抽出できていることがわかります。

できあがったコーヒーがこれ。今回は、中深煎りのエチオピア産シングルオリジンを使いました。アフリカのコーヒー豆らしい花のような華やかな香りが鼻をくすぐります。

さっそく飲んでみます…。

おっ! これまでアフリカ系の豆は、高めの温度で淹れて香りを立てるようにしていたんですが、このコーヒー、しっかりと香りがあり、そして酸味も甘みも感じられます。イヤな酸味ではなく、コーヒーが植物であることを感じさせてくれる自然な酸味、そして後味として余韻を残す甘みです。これは83℃という低い温度で淹れたからこそ感じられる部分なのかも。中深煎りなので、ボディ感(コク)も感じられますが、それよりも華やかさを楽しみたい豆に最適な温度かもしれません。

ちなみにこの83℃は、田口さん推奨の温度。さすが世界中のコーヒー豆を味わってきたレジェンド。この温度、参考になります!

*  *  *

難しい設定は必要なし。温度設定だってふたつだけ、豆の挽き具合も3つだけ。とにかくシンプルな設計は、「難しいことは分からない」「細かい設定項目があっても結局はいつも同じにしてしまう」という人にも扱いやすい構成ではないでしょうか。

しかも淹れたコーヒーは、コーヒー豆が持つ本来のおいしさを引き出した一杯に。これがボタンひとつでできるんです。ちなみに、ミルの部分は本体から外せるので、メンテナンスもラクラク。

たしかに価格はそこそこですが、とにかくおいしい一杯を“手軽”に飲みたいという人には惜しくない投資かもしれませんよ。

>> ツインバード「全自動コーヒーメーカー」

 

(取材・文/&GP編集部 円道秀和)

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