春の旅行は温泉！ 花見湯もできる「星野リゾート 界 鬼怒川」

暖かくなった春の旅行に行きたいのは、やっぱり温泉。まだ肌寒い気候が続くし、積雪や凍結で冬の間に行きにくかった北関東は東京からちょっと足を延ばせば行けちゃう距離。行きたいのは、温泉につかりながら桜を楽しめてしまう「星野リゾート　界 鬼怒川」。

■花見露天が楽しめて、長湯もできる温泉

「星野リゾート　界 鬼怒川」がオープンしたのは2015年11月10日。日光市の鬼怒川温泉はなじみ深い温泉地ですが、この新しい温泉旅館に行ったことがない人も多いはず。人気の滞在型宿泊施設「星のや」で知られる星野リゾートが手がけるため、期待も高まります。

鬼怒川温泉駅から徒歩５分とアクセスがいいのに、一本入った専用道路を通るため人の気配がいっきになくなります。静かに温泉を楽しみたい人にとって重要ですね。しかも施設についたら、専用の「スロープカー」に乗り込んで坂をゆっくりと上っていきます。ケーブルカーによく似た乗り物ですが、ここではレールの上を走ります。

専用の一本道を進みます。到着する前から気分が盛り上がる！

このエントランスをくぐり、スロープカーに搭乗

スロープカーに乗り高台にある宿泊施設へ移動。非日常感を味わえる

 

エントランスホールに入れば、目の前に中庭が窓ガラス越しに見渡せます。益子焼の水琴窟の音が静けさをいっそう引き立てます。フロントには広々としたロビーがあり、景色を楽しみながらゆっくりとコーヒーやお茶をいただけます。ここに来たら無理して出かけなくても、ここにずっといるだけで満足できます。

フロント前のロビー。眺めもいい！

中庭を囲むつくり。いろんな角度から眺めることができる

ライブラリーにある本を手に、お茶やコーヒーを

 

中庭を囲むように配置された部屋の中から、オススメしたいのは鬼怒川の渓流に面した温泉付きの「とちぎ民藝の間　露天風呂付きタイプ」。2〜3人で宿泊できるため家族や友人と来るにはぴったり。なにより景色を楽しめる露天風呂付き！ 目の前は鬼怒川が流れ、視界いっぱいに広がる自然と温泉が心身ともにリラックスできます。最高！

 

露天風呂付きの部屋からの眺め

 

部屋の名前から分かるように、部屋の仕様や家具、器などに栃木県の民芸品を使っているのも特徴のひとつ。民芸は「用の美」をうたう運動ですが、それは使いやすく、機能的であることを意味します。民芸の器を使うことで、知っているようで知らない栃木の文化を知ることができて、ちょっと得した気分ですね。

 

日光東照宮造営を機に発展した鹿沼組子

益子焼の器がいろいろと

壁に掛けられるのも益子焼

 

そして花見を楽しめる大浴場。内湯と露天風呂が男女ともに用意されています。鬼怒川温泉はアルカリ性の単純泉で体に優しいため、ゆっくりと長湯を満喫できるのもいいですね。まさに花見露天にぴったりです。

花見を楽しめる温泉（イメージ）

 

ゆっくりとお湯につかった後は、こちらも楽しみな料理。界鬼怒川名物「龍神鍋会席」は、地域らしい食材をたっぷり使った鍋ですが、それだけではありません。熱く焼けた石を鍋の中に入れるという豪快さ！ あっという間に湯が沸き立ち、湯気があがります。干瓢、巻湯葉、和牛など、季節に応じて選ばれる食材が楽しめます。

界鬼怒川名物「龍神鍋会席」

鍋に熱い石を入れると、あっという間に湯気が立つ

4月1日から特別会席「味噌牛しゃぶ会席」もいただける

 

料金は一泊２食付きで、大人１名2万7000円から（2名１室利用時）。冬の間に出かけられなかったストレスを発散しに、ちょっと贅沢したいですね。

 

【星野リゾート　界 鬼怒川】
栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
050-3786-0099（界予約センター）
鬼怒川温泉駅よりクルマで約５分、今市ICより約25分
チェックイン15時、チェックアウト12時
http://www.kai-kinugawa.jp

（文／&GP編集部・写真／内田ユキオ）