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琴桜に夢プラン「心・技・体」三つぞろいの化粧まわしで大横綱へ 昨年後援会から「心」、横綱昇進なら親方「『体』がもらえるのでは」

スポーツ報知 / 2025年1月11日 5時30分

初場所へ向けて、朝稽古で汗を流す琴桜(カメラ・大西 健太)

 日本相撲協会は10日、初場所(12日初日、東京・両国国技館)の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。初の綱取りに挑む大関・琴桜(27)=佐渡ケ嶽=は千葉・松戸市の部屋で稽古し、四股などで最終調整。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は、祖父で先代の元横綱・琴桜超えの“大関通過”6場所での横綱昇進に期待を寄せ、昇進時には三つぞろいの化粧まわしの夢プランがあることも明かした。大関・豊昇龍(25)=立浪=とともに綱取り成功なら北の富士、玉乃島(のちに玉の海)以来、55年ぶりの同時昇進となる。

 琴桜は引き締まった表情で口を開いた。初日に過去7勝2敗の幕内・隆の勝(30)=常盤山=、2日目に過去10勝4敗の小結・阿炎(30)=錣山=との対戦が決まった。取組発表前に取材に応じ「誰が相手かは関係ない。自分の相撲を取るだけ。ずっとそこを目指してやってきた。いまさら意識しても仕方がない」と、初の綱取り場所にも気負いはない。その顔に笑顔はなく、すでに戦闘モードに入っていた。祖父で先代の元横綱・琴桜が横綱昇進を決めた1973年初場所は、初日から11連勝。好相性の相手に連勝し、祖父と同様に序盤から勢いに乗りたいところだ。

 夢プランが浮上した。横綱の土俵入りでは太刀持ち、露払いの力士を従えるが、その際に3枚セットの「三つぞろい」の化粧まわしを着用することが通例だ。昨年4月には師匠の地元・山形の後援会から、中央に『心』と大きな字で書かれた化粧まわしが贈られていた。『心・技・体』の三つぞろえを連想させるようなデザイン。師匠は「横綱になったら『体』がもらえるのでは」と話した。昨年12月の会見で琴桜は「心技体がそろっていないと横綱には上がれない」と語っており、こだわりの強い言葉だ。横綱昇進時に『体』を授かり、ゆくゆくは大横綱となり『技』も手にし、『心技体』がそろった三つぞろいの化粧まわしへ夢も膨らむ。

 先代は初V後に苦しみ、横綱昇進には昭和以降で最スローとなる“大関通過”32場所を要した。横綱昇進の内規は「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」だ。先場所つかんだ初賜杯は、先代と同じ27歳で大関5場所目も同じ。ほぼ先代と同様のペースで昇進を果たしてきた。師匠は「全部が一緒に来ている。超えるには先代より早く横綱になるしかない」と厳命。琴桜も「この世界に入った以上、先代に追いつくことが目標。早く追いつきたい」と言葉に力を込める。先代に追いつき、追い越すべく、今場所一発で綱取りを成功させる。(大西 健太)

 ◆祖父の先代・琴桜の綱取り 大関昇進後は2度綱取りに失敗した。1972年九州場所で優勝し、3度目の挑戦となった翌73年初場所。14日目に連覇を決めたが、過去3度のカド番や大関としての勝率の低さなどが響いて、審判部は昇進に慎重な姿勢だった。それでも千秋楽で横綱・北の富士を破って14勝1敗。場所後に横綱昇進を果たした。32歳1か月は年6場所制以降の最高齢での昇進。昭和以降で最もスローとなる“大関通過”32場所を要した。

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