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コスパ最強ホラー、公開25年目のリブート決定に主演俳優3人が“正当報酬”要求 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」

ねとらぼ / 2024年4月26日 17時40分

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「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(画像はジョシュア・レナードのInstagramから)

 低予算で製作され、世界中で予想外のヒットを飛ばした1999年のホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」。公開から25年たった今も人気が高く、4月10日には現在版権を持つライオンズゲートとブラムハウス・プロダクションズがリブート版の製作を発表しました。これにオリジナル版の主演俳優3人が、正当な報酬を求め公開書簡をリリースしました。

●コスパ最強伝説を持つ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」

 6万ドル(当時のレートで約670万円)という低予算で製作されながら、批評家から絶賛され世界興行収入は2億4800万ドル(約387億円)という、史上最も成功したインディペンデント映画の1つとなった同作。魔女伝説のドキュメンタリーを撮影するため森に入った3人の学生が行方不明となり、発見されないまま捜索は打ち切りになった、という設定から始まるストーリーで、その1年後、3人が消息を絶った森でフィルムとビデオカメラが見つかります。そこへ映っていたのは、正体不明の何者かに襲われ恐怖におののく3人の姿でした。

 現実味ある映像や、無名の俳優が使われたこと、また映画をドキュメンタリーのように見せかけるモキュメンタリー手法や宣伝方法により、これが事実だと思い込む人が続出し、“行方不明になった学生”を演じた俳優の家族へお悔やみの手紙を送る人もいたというほどです。

 さらに映画のヒットを受け、書籍、コミック、ゲーム、CD、ドキュメンタリー、パロディーなど多種多様なメディアミックスにも成功。当初配給元だったアーティザン・エンターテインメントを2003年にライオンズゲートが買収し、2016年にはオリジナルの20年後を描いた続編「ブレア・ウィッチ」が公開。2024年になった現在も注目度は高く、4月8日から11日までラスベガスで開催されていたシネマコンで、オリジナルのリブート版製作が発表されたばかりです。

●元“無名の俳優”3人の要求は?

 主演3人は2000人からオーディションで選ばれたジョシュア・レナード、マイケル・C・ウィリアムズ、ヘザー・ドナヒュー(現レイ・ハンス)の3人。当時は全くの無名であり、作中では本名のまま登場します。現在は完全に俳優業を引退しているヘザーは、本名のまま出演したことでさまざまな弊害に悩まされたとして、2020年に「レイ・ハンス」と改名しています。

 3人はリブート版の製作発表を受け、ライオンズゲートに向け公開書籍をリリース。まず、1999年のオリジナル版に出演した際、無名の若者であった彼らには、俳優として労働組合の恩恵を受ける権利がなかったと主張。当時適切な組合や法的代理人がいたならばSAG-AFTRA(映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟)を通じて支払われていた遡及(そきゅう)的・将来的な報酬の支払いを求めました。

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