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「Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)」は驚きの内蔵GPU性能に メモリ帯域が当初発表から“倍増”

ITmedia PC USER / 2024年9月5日 12時5分

8(Xeコア)×8(XVE)×16(SIMD16演算)×2FLOPS(積和算)×動作クロック(MHz換算)≒4.2TFLOPS

 計算で求められた約4.2TFLOPSという性能だが、据え置き型ゲーム機のGPUと比較すると「Xbox Series S」の約4TFLOPSを超え、「プレイステーション4 Pro」の約4.3TFLOPSに迫る値となる。Intel CPUの内蔵GPUというと、一昔前は「画面が出るだけ」というイメージが強かったかもしれないが、そのイメージを吹き飛ばすような高性能ぶりで、感慨深い。

 先代のXeアーキテクチャと同様に、Xe2アーキテクチャのGPUはリアルタイムのレイトレーシング処理にも対応する。

 Xe2アーキテクチャのGPUでは、メディアエンジン(ビデオプロセッサ)回りも進化している。H.264(MP4)やH.265(HEVC)は当然のこと、採用事例が増えているAV1のエンコード/デコードに加え、次世代コーデックである「H.266(VCC)」のデコードもサポートしている。

 また、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)ではなぜか省かれてしまった推論アクセラレータ「XMX(Xe Matrix Engine)」が“復活”したこともポイントだ。INT8演算時における理論性能値は、XVEによるDP4a演算と、XMXによる演算の合算で67TOPS(1秒当たり67兆回)とされている。

●NPUの性能は最大48TOPS ついに「Copiot+PC」対応へ

 IntelのAI PC用プロセッサとして、Core Ultra 200Vプロセッサは2世代目となる。競合の動向もあってか、本プロセッサではAIアクセラレーション機能にもかなり力が入っている。

 先述したXe2アーキテクチャのGPUコアでは、ピーク時で67TOPSのAI処理性能を確保。CPUコアでもVNNI系やAVX系命令セットを活用することで、ピーク時で5TOPSのAI処理性能を得られる。

 さらに、Core Ultra 200Vプロセッサでは、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)よりも世代の新しい推論アクセラレータ「NPU4」が搭載されており、5基搭載モデルでは40TOPS、6基搭載モデルでは47~48TOPSのピーク処理性能を備えている。

 Core Ultra 200VプロセッサのNPUのピーク性能は、4月にMicrosoftが発表した「新しいAI PC(Copilot+ PC)」の性能要件である「40TOPS以上」を満たしている。よって、PC業界では「Lunar Lake(Core Ultra 200Vプロセッサ)搭載ノートPCはCopilot+ PCになるのか?」という点に注目が集まっていた。

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