官庁の情報開示は途上国以下~記者クラブの弊害~
Japan In-depth / 2020年12月17日 23時39分
などと報告した。
石井暁記者は共同通信社の編集委員でもあるが、彼の主張を検証してみよう。
1 「昼間」がだめなら夜はいいのだろうか?防衛記者クラブはクラブの予算で結構酒を買っている。防衛記者会の資料によれば2017年には酒代が59,066円、各幕僚監部記者用としてビール券が、333,960円が記載されている。クラブの費用として酒の予算を計上しているということは、課業中に飲酒をしているということだろう。普通の会社ではありえない話だ。
また各幕僚監部とのビール券の使い方も問題である。これまた課業中に制服組とビールを飲んでいるのか。各幕僚監部が独占的な防衛省へのアクセス権を握っている、一民間団体の記者クラブから「接待」を受けているならば問題だ。
筆者はこの件で防衛記者会に2月に取材を申しこんでその後も催促しているが黙殺されている。また先の河野防衛大臣、現在の岸防衛大臣にも会見で何度も質問をしたが、事務方から回答させるとの説明だったが、未だに回答はない。
記者クラブは各幕僚監部から忘年会や暑気払いという形で接待を受けている。場所は省内の会議室などが使われる事が多い。多くの食品や酒類が各駐屯地や基地から送られてきて以前は記者たちはただで飲み食いさせてもらっていた。現在は千円程度は払っているようだが、形だけで本来とても足りないだろう。ビール券はそのお返しで渡されているのではないだろうか。
また事務次官以下、各幕僚長などは長年記者クラブ各社から防衛省から近い赤坂や銀座のクラブで接待を受けてきた。こういう癒着をしておいて「権力の監視」もないものだと思うのは筆者だけではあるまい。
2 これは本当に度し難い思い上がり、夜郎自大である。21世紀になってもこのような感覚を持った記者がいることには驚愕するしかない。防衛省職員、自衛官といえども、自宅はパーソナルスペースである。自宅に帰れば皆、夫や妻、お父さんお母さん、息子娘である。記者がパーソナルスペースに土足で入り込む権利があると思い込んでいること自体、人権意識の欠如であり、記者以前に社会人として大問題である。恐らくは記者クラブの記者には無理を強要できる特権があると思いこんでいるのだろう。外国の記者からは全く理解できないメンタリティだ。
本年、東京高検の黒川弘務・前検事長と新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に産経新聞記者や朝日新聞社員と賭けマージャンをやっていたことが明らかになった。このコロナの問題が深刻化しているなかで、賭け麻雀をやっていたのだ。
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