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【エンタがビタミン♪】<鼓童インタビュー>鼓童×坂東玉三郎 作って壊す新しい日本伝統芸能・和太鼓が熱い!

TechinsightJapan / 2015年9月29日 21時25分

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佐渡を拠点に、国際的な活動を行う太鼓芸能集団“鼓童”。舞台を一度観たものは、彼らの織りなす音空間の虜になる。歌舞伎俳優・坂東玉三郎芸術監督のもと、和太鼓を中心に笛・踊り・唄・鳴り物などを使い日本の伝統芸能を現代に再創造、その新しい舞台表現が世界でも高い評価を得る。秋から始まる『鼓童ワン・アース・ツアー2015~混沌』の前に副代表・船橋裕一郎氏と若手奏者・漆久保晃佑氏の2人に“鼓童”の魅力を聞いた。

“鼓童”の舞台の中心でもある和太鼓は100から200年育った木と動物の皮を使い生きていたもの素材にして作られている。

■DNAに響き体に染み込む
―和太鼓の魅力について教えて下さい。
船橋:生音で出せる音量としては世界でも一番くらいに大きく、生音で届く魅力は耳で聴く音以外に体で受ける音も凄く大きいです。DNAに響く、その音一つ聴いただけで体に染み込んでくるのが魅力ですね。

漆久保:打っている人を見ると格好良く、見た目としても面白く活気づけられます。全く同じバチで同じ太鼓で同じリズムを打っても人が変わると全然音が変わり、その人が出ます。自分の頭の中で唄っている太鼓がダイレクトに出るので自分を映し出すのも面白いです。

副代表の船橋氏は和太鼓以外にも鳴り物・唄・演出、「BURNING」「山笑ふ」の作曲もこなし幅広く活躍する。

■自分にも相手にも気持ちいい音を出す
―演奏・演出をするにあたり、特にこだわっている点は何でしょうか?
船橋:いい音を出しているかどうか、凄く大事にしています。自分が気持ちいい音を出すことも大事ですし、その会場で聴くお客さんが気持ちよく聴けるか1つ1つ考えながらやっていますね。

■シンプル作りでここまで吹ける
―篠笛の魅力をお聞かせ下さい。
漆久保:篠笛は竹を切り、そこに穴をあけるシンプルな作りなんです。そんな作りでも曲や歌が全部吹ける。フルートよりもパーツ数が少ないのにフルート同様の曲が吹けるところ、また機械で生産しない1本しかないというのも魅力です。



■曲のタイプで使い分ける
―一つの笛で音の出し方を変えて演奏しているのですか?
漆久保:バラードだったりポップだったり曲のタイプで使い分けています。色々な曲があり玉三郎さんが入られてから曲のバリエーションも広がりました。

■垣根を取り、新たな挑戦へ
―太鼓の演奏についてはいかがでしょうか?
船橋:30年かけて一つの“鼓童”の形を作ってきたのですが、この形に逆にとらわれていた部分もあり自分たちでは見出せなかった時、玉三郎さんとの出会いでその“垣根”を外し、そこから和太鼓の魅力を更に広げて頂き、今、新たな挑戦の時期に差し掛かっています。

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