2月のインド乗用車販売1桁増、タタを含めると2月の過去最多更新(インド)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月18日 0時0分
インド自動車工業会(SIAM)は3月12日、2024年2月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は、前年同月比9.5%増の31万9,519台で、2カ月ぶりに1桁成長にとどまった(添付資料表1参照)。なお、表1の数字には含まれていないが、地場タタ・モーターズの乗用車販売台数を含めると2月単月の乗用車販売台数は37万786台に上り、2月の過去最多を更新した(注)。一般乗用車の落ち込みを、多目的自動車(UV)の好調が補った。タタを除く自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)では、前年同月比28.7%増の189万4,900台だった。
SIAMのビノド・アガルワル会長は「乗用車、二輪車、三輪車は手堅い成長を見せた。インド全体の経済成長が自動車業界の伸びを後押した」とコメントした。
メーカー別乗用車販売では(添付資料表2参照)、首位のマルチ・スズキが16万271台で前年同月比8.7%増と安定感をみせる。トヨタ・キルロスカは52%増の2万3,293台と好調で、起亜を抜き4位に浮上した。なお、統計に含まれていないタタ・モーターズは、電気自動車(EV)を含め20%増の5万1,267台で、5万201台の現代を抜き2位相当だった(同社発表)。
車種別にみると、首位は引き続きスズキのコンパクトモデル(「スイフト」「ワゴンR」など計7万1,627台)だが、前年同月比10.4%減少した。同社のミニモデル(「アルト」など計1万4,782台)も32.4%減と落ち込みを見せる。
UV部門では、スズキの好調が目立つ。コンパクトUV(「ブレッツァ」など計3万255台)が前年同月の9割増で首位を堅持、同社UV(「グランド・ヴィターラ」など計2万6,521台)が69.4%増加で2位につけた。マヒンドラ&マヒンドラのミニバン(「マラッゾ」など計2万1,648台)は、86.2%増で3位となった。
2月単月の二輪車販売は、前年同月比34.6%増の152万761台を記録(添付資料表1、表3参照)。主要部門のオートバイは37.1%増の96万4,362台、スクーターは31.8%増の51万5,340台で、ともに好調だった(添付資料表1参照)。
(注)タタ・モーターズの販売台数は単月の乗用車販売台数のみ公開。自動車販売台数全体およびセグメント別、メーカー別、車種別、二輪車、三輪車統計には含まれない。
(岩井澪佳)
(インド)
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