デリーでコミコン開催、5万人超が来場（インド、日本）

インドの首都ニューデリーで12月6～8日、「デリー・コミコン（Delhi Comic Con）2024」が開催された。3日間の会期中、映画やアニメ、漫画、ゲームなどのファン約5万2,000人以上が来場した。

イベント会場では約5,000人のコスプレーヤーが集結したコスプレイベントや、ゲーム関連会社によるeスポーツトーナメント、仮想現実（VR）体験などの体験型展示のほか、ステージでの公演も行われた。主要スポンサーのソニーグループ傘下のクランチロールは、アニメ「俺だけレベルアップな件」の上映を行い、同シリーズのヒンディー語、タミル語、テルグ語の吹き替えを担当したインド人俳優がゲストとして参加した。

さらに、会場では英語に翻訳された「NARUTO-ナルト-」「DEATH NOTE（デスノート）」「呪術廻戦」「ONE PIECE（ワンピース）」などのコミック本や、フィギュアを含む日本のアニメ関連グッズの販売も行われた。韓国人アーティストに関連した商品も来場者の注目を集めていた。

インドではキャラクターグッズなどの模倣品が広く流通している。インドの著名な漫画キャラクター「チャチャ・チャウダリー」の正規グッズを販売するブースのスタッフは「（外国企業だけでなく）インド企業も模倣品対策に苦労している」と語った。今回の会場内では見られなかったが、街中では同キャラクターの非正規品も流通している。正規品に比べて価格が安い非正規品を好む消費者が多いこともあり、知的財産権保護面の対策には課題が残る。

会場の様子（ジェトロ撮影）

（ジェニカ・カルラ、川崎宏希）

（インド、日本）