新宿歌舞伎町でカタギがヤクザを騙るとどうなる? by草下シンヤ

東京ブレイキングニュース / 2014年3月12日 21時45分

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 裏社会はハッタリが横行する世界である。「◯◯親分に面倒を見てもらっている」「◯◯なら顔が利くから話を通しておいてやるよ」などという本当かウソかわからない話が日々飛び交う。

 たとえその話が怪しかったとしても酒の席での話題なら、いちいち裏を取るようなことはしない。だが、のちのちに本物の「◯◯親分」に会って、面倒を見てもらっているという人物について尋ねたところ「そいつ、誰だ?」などと問い返されることは多い。めくれてしまえば張子の虎ということは実に多いのである。

 先日、このようなニュースが報道された。

【暴力団員装い、言いなりに...女性27人呼び出し強盗強姦 49歳男逮捕】

 暴力団員の振りをして女性を脅し、むりやり性的関係を持ったうえ、現金を奪ったとして、大阪府警曽根崎署は3日、強盗強姦などの容疑で住所不定、無職、中西康浩容疑者(49)を逮捕したと発表した。被害女性は27人に及び、そのうち告訴を受けた20人に対する146回の犯行(現金被害は約160万円)を裏付けた。(産経新聞3月4日)

 この男のように自らの欲望を満たすためや虚勢を張るためにヤクザを自称する者は少なくない。このような連中を俗に「騙り」などと呼ぶ。なかにはすでに引退している元有名組長の子息を騙り、名刺まで作って芸能業界を営業して回っている者もいるほどである。

 この「騙り」が事件を起こし、警察に見付かればお縄になって終了である。しかし、時として警察よりも怖い裏社会の人間に見付かった場合はどうなるのか?

 わたしはその現場に遭遇したことがある。

 その夜、わたしは歌舞伎町で某組織の人間(Aさん)と酒を飲み交わしていた。Aさんとは共通の友人を通じて知り合った仲で、やけに気心が通じることもあり、2人でたびたび会うようになった。

 組織に属していることは仲介者から聞き知っていたのだが、Aさんはわたしがそのことを尋ねても「わたしには根性がなくてとても務まりません」と認めようとしない。そう言われた以上、更に突っ込んで尋ねる内容ではない。Aさんとはカタギ同士という形で付き合わせてもらっていた。

 前述の事件とは逆のパターンだが、ヤクザであることを公言するメリットが失われた現代においてこのようなケースは増えている。

 考えられる理由としては、悪いものから順に、①あとあと強請ってやろうと思って今は警戒されないよう身分を隠している、②ライターというわたしの職業を警戒して自分のことを明らかにしない、③ヤクザ対カタギという関係ではなく、1人の人間として付き合いたいため身分を隠している、というものがある。

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