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ホンダは陸空海を走破可能!? クルマ&バイクじゃない船外機の魅力とは

くるまのニュース / 2020年7月19日 18時10分

世界的な自動車メーカーとして有名なホンダですが、クルマ以外にもバイクや飛行機、発電機、耕運機、船外機など、さまざまなプロダクツを扱っています。陸だけじゃないホンダの海に対する想いとは、どのようなものなのでしょうか。

■ホンダは陸だけじゃない!? 水上を快適に走る「船外機」とは

 ホンダといえば、世界中の国や地域でクルマやバイクを開発・生産・販売しているメーカーで、主に陸の移動手段を提供するイメージがあります。

 近年では空の移動手段として「HondaJet」が2016年から販売開始。また、一般ユーザーからはあまり馴染みがないかもしれません。

 しかし、ホンダには「パワープロダクツ」として発電機や除雪機、耕運機といった日常製品や、海の上を快適に移動する「マリン」として船外機も販売しています。

 船外機とは、エンジンなどの動力が備わっていない船やボートに取り付けることで、その船外機を動力として海の上を快適に移動する代物です。

 ホンダでは、2馬力クラスの「BF2」から250馬力までを展開。使用エンジンは種類によって異なり2馬力や5馬力モデルがパワープロダクツの発電機などをベースにしています。

 高出力となる75馬力から90馬力モデルでは「フィット」の1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載、115馬力から150馬力モデルは「アコード」の2.4リッター直列4気筒エンジンを搭載しています。

 さらに、175馬力から250馬力ではホンダのフラッグシップセダン「レジェンド」に搭載される3.6リッターV型6気筒エンジンを採用するなど、ホンダを代表する四輪モデルのエンジンがベースとなっているのです。

 また、船外機は取り外しが可能なエンジンではあるものの、基本的には小型船舶操縦免許が必要です。しかし、エントリーモデルとなる2馬力を取り付けたボートの全長が3.33m未満であれば、免許不要で操船することできます。
 
 ホンダの船外機について、同社マリン事業部の担当者は次のように話します。

「ホンダの創業者である本田宗一郎の『水上を走るもの、水を汚すべからず』という信念のもと、1964年に船外機の世界に参入しました。

 当時は2ストロークが主流の時代でしたが、ホンダはあえて重量、コストなどでハンディのある4ストロークを展開したことからこの船外機事業がスタートしました。

 とくに、2馬力モデルのBF2は、免許不要なのはもちろんですが、他社製品と比べて唯一の空冷エンジンを採用しています。

 他社の水冷エンジンの場合、海水を用いてエンジンを冷却するため、使用後には洗浄をしなければなりませんが、BF2は空冷エンジンのため、そのあたりの手入れがだいぶ楽になっています。

 また、二輪車『カブ』に採用されるような自動遠心クラッチをクラスで唯一搭載しているため、ニュートラルから加速まで、スロットグリップひとつで簡単に操作可能です」

■免許不要の2馬力モデル!? 馬鹿にできない楽しさがある!

 今回、東京湾にてホンダの2馬力モデルのBF2に試乗する機会がありました。前述のとおり、この2馬力モデルは免許不要なため、まったくの初心者である筆者(くるまのニュース編集部員)でも数分で慣れることが出来ます。

 発着は、東京都新木場にある「東京夢の島マリーナ」で、そこから砂町運河や辰巳橋を経由して、マリーナに戻ってくるという往復約1時間の試乗コースです。

 なお、BF2は、フルスロットルの状態で約1時間は水上を走行できるというので、今回の時間とコースが設定されたといいます。

手軽に楽しめるホンダ船外機「BF2」を試乗!? 手軽に楽しめるホンダ船外機「BF2」を試乗!?

 試乗の際には、エンジン始動方法や舵操作などのレクチャーを受けて出発。第一に感じることは、エンジンから伸びた棒状のスロットグリップを直に握るために、エンジンから伝わる振動や匂いを間近に感じるため、たかが2馬力とは思えないほどのパワフルさを体感出来ます。

 最初のうちは、初体験ということもありチカラいっぱいスロットを全開で握りしめていましたが、途中で同行するマリン事業部のスタッフが「このスロットは、回した位置で固定される機能があるので、手を添えて舵を切るだけで大丈夫ですよ」と説明。

 その後は、手を添えるだけでしたが、それでも直に伝わる振動は、普段では味わうことの出来ない非日常感を演出してくれます。

 ひと通り試乗を体験して、マリーナに戻ると思いの外集中していたためか、手がしびれていました。しかし、ある程度コツを掴んだうえで、慣れてくると湖などでのレジャーには最適な乗り物だといえそうです。

 実際に、この2馬力モデルは2003年に船舶免許に関する法律が改正されたことで、前述のとおり免許不要の扱いとなり、その前後で販売台数が約10倍も変動したといいます。

 なお、ホンダが販売するBF2の価格は約13万円からとなり、実際に水上に出るにはボートや船本体や取り付け装備などが必要となり、全部で20万円から30万円ほどで水上デビューを果たすことが可能です。

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