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「バンッ!」突然のタイヤバーストどうする? 重要なのは「慌てないこと」の訳とは

くるまのニュース / 2021年2月4日 9時10分

ひと昔前のクルマには、スペアタイヤを搭載していることが多かったですが、最近ではパンク修理キットの普及によりスペアタイヤを搭載するクルマは減りました。しかし、パンクは直せても、タイヤが破裂してしまうバースト時はどのような対処をすればよいのでしょうか。

■突然のバーストは、自力でどうにかするのは諦めて、落ち着いて「次の行動」を

 近年のクルマは、パンク修理キットの普及によりスペアタイヤを搭載するクルマは減りました。
 
 しかし、パンクは直せても、タイヤが破裂してしまうバースト時には、どのような対処をすればよいのでしょうか。

 パンクやバーストといったタイヤトラブルは、ドライバーであれば避けては通れない面倒事です。

 その対処方法は、ひと昔前は「スペアタイヤ」に交換するのが一般的でしたが、最近ではスペアタイヤを搭載するモデルは減少し、代わりに「パンク修理キット」が装備されています。

 しかし、パンクに対してはパンク修理キットで対応すればよいものの、バースト時にはどのような対応をすれば良いのでしょうか。

 タイヤのバーストとは、走行中にタイヤが破裂してしまう現象です。パンクはタイヤが損傷したことで、タイヤの空気圧が下がることを指しますが、バーストは破裂ですのでその衝撃は大きく、ドライバーはすぐに気が気づきます。

 走行中の場合、パンクと比べてバーストは非常に危険だといえ、その理由は、「ハンドル操作が困難になる」ためです。

 クルマが意図せぬ動きをしてしまうため、周囲を巻き込んだ大事故へと繋がる危険が増します。

 また、破裂時は車体に大きな衝撃が発生するため、ほかのパーツまでも損傷してしまう恐れがあります。

 バーストが発生する代表的な理由には、空気圧の低下が挙げられ、なかでも、高速道路上では危険が増すとされています。

 全国でロードサービスを展開するJAFの担当者は、次のように話します。

「四輪のタイヤトラブルについては、一般道路と高速道路で大きな違いがあります。

 一般道路におけるタイヤのトラブルが全体の約20%なのに対し、高速道路は約40%と2倍になっています。

 また、高速道路ではバースト(破裂)が多く見られるのが特徴です。

 高速道路での高い速度域での連続走行はタイヤへの負荷が大きく、空気圧が低下しているとタイヤのたわみ(変形)が大きくなります。

 連続したタイヤのたわみによりタイヤが発熱し、最後にはバーストしてしまいます。

 この現象を『スタンディングウェーブ現象』といいますが、バーストにいたらなくてもセパレーション(はく離)を起こすなどの危険があります」

※ ※ ※

 スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が下がった状態で高速走行したことにより、タイヤ表面が波状に変形してしまうことです。

 この現象によってタイヤは熱を持ち、形状を保持するための補強材が損傷し、バーストが発生するという仕組みです。

 また、タイヤの空気圧は車種ごとに定められていますが、圧が高すぎることもバーストを引き起こす原因とされています。

 真夏などの気温が高い時期は空気が膨張するため、地面との摩擦熱がタイヤに伝わりやすくなり、破裂してしまうのです。

■バースト時にはとにかく「落ち着くこと」が大切?

 バーストの原因は、ほかにも過積載やタイヤの劣化などがあります。

 前兆としては、車体が小刻みに揺れたりゴムの焼ける匂いがするため、少しでも異変を感じたら走行を中止し、安全な路肩へ停車しましょう。

高速道路上でパンク・バーストなどになった場合には安全な場所に停車後、緊急番号「#9910」などに連絡することが大切。(画像:NEXCO東日本)高速道路上でパンク・バーストなどになった場合には安全な場所に停車後、緊急番号「#9910」などに連絡することが大切。(画像:NEXCO東日本)

 では、いくら予防していても実際にバーストしてしまった場合はどのように対処をすればよいのでしょうか。パンクと違って、スペアタイヤがなければ交換することはできません。

 首都圏の警察署の交通課職員は、以下のように話します。

「まず、タイヤがバーストすると、ハンドル操作が非常に困難になりますが、決して焦らないでください。

 慌てて急ハンドル、急ブレーキといった行動をとれば、周囲を巻き込む大事故を引き起こしてしまいます。

 ハザードランプを点灯させて徐々にスピードを落とし、安全な場所にクルマを停車してください。

 また、とくに高速道路上であれば、発炎筒や停止表示板を使用して後続車に知らせる行動をとってください。

 そして、追突事故の危険もありますから、安全な場所に避難して救助の連絡をしましょう。

 注意としては、バーストは自分で何とかすることはほぼ不可能という点です。

 そのため、安全な場所に避難して、ロードサービスを呼ぶほかありません。ガソリンスタンドが目の前であっても、絶対に運転はしないでください」

※ ※ ※

 パンクと比べてバースト時は衝撃が大きいため、とにかく焦らないことが大切だといいます。

 どれほどの衝撃なのか、実際にタイヤのバーストを体験した男性会社員は「何か足元で爆発したような音と衝撃があった後、ハンドルがガタガタと揺れて運転が困難になりました。誰かに反対方法へハンドルを引っ張られるような感覚だったのを覚えています」と話しています。

 ちなみに、前出の同交通課職員によれば、慌てないコツは「落ち着いて、落ち着いてー!」と声に出すことだそうです。

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