1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

「答えはあるの?」高速道路の渋滞時「左・中・右」どの車線が早いのか? 実は「集団意識」が大切だった?

くるまのニュース / 2022年5月3日 10時10分

高速道路を利用する場合、渋滞は嫌なものです。そうした際に「少しでも早く進みたいと考える人」は少なくありません。では左車線・真ん中車線・右車線では、どれがもっとも早く進むことができるのでしょうか。

■渋滞からすぐにでも抜け出したい!左・真ん中・右車線で早い車線はどれ?

 ゴールデンウィークには、家族や友人などと高速道路を利用するドライブに出かける予定を立てている人が多くいます。
 
 そんなゴールデンウィークの長時間ドライブにおいて心配されるのは、高速道路の渋滞です。
 
 毎年ゴールデンウィークの時期には長距離におよぶ渋滞が発生しており、2021年はコロナ禍にもかかわらず、41.1kmもの渋滞が発生した場所もありました。
 
 できることなら、渋滞を早く抜けたいと考えるものですが、3車線ある場合には左車線・真ん中車線・右車線ではどの車線を走行するのがもっとも早く進むことができるのでしょうか。

 渋滞時の「3車線のうち、左車線・真ん中車線・右車線どれが早い?」というテーマはこれまでもさまざまな議論がありました。
 
 そもそも、高速道路において渋滞が発生する要因として、追い越し車線へクルマが集中することが挙げられます。

 これは、少しでも早く進もうと追い越し車線にクルマが集まる過程で無理な割込みなどにより、後続車がブレーキなどを多用することで渋滞が発生するというものです。

 実際に高速道路上に掲示される横断幕には「追い越し車線から渋滞が始まる」と書かれていることもあります。

 また、2017年にNEXCO東日本がおこなった実験では、追い越し車線の交通量が6%減少すると、渋滞時間が1.5時間削減、最大渋滞長が12km減少するという結果が報告されています。

 このような車線の利用について、NEXCO東日本の担当者は、以下のように話します。

「渋滞時の状況によるため、もっとも速く進むことのできる車線はありません。

 渋滞時であっても、基本的には『キープレフト』で左車線を走行することを推奨しています」

 NEXCO東日本のホームページで公開されている「ゴールデンウィーク期間の高速道路における渋滞予測と対策について」においても、「高速道路の左車線は走行車線、右車線は追越車線です。追い越しを終えたら走行車線へ戻り『キープレフト』を守りましょう」と説明されています。

 実は、左車線を走行しなければいけない理由には、道路交通法第20条の「車両通行帯」が関係しており、以下のように記載されています。

「車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。

 ただし、自動車は、当該道路の左側部分に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定められているところにより、その速度に応じて、そのもっとも右側に通行車両帯以外の車両通行帯を通行することができる」

 つまり、片側2車線の場合には、前のクルマを追い越す際のみ右車線を走行し、基本的には左車線を、片側3車線の場合には、左側と真ん中の車線を走行する必要があります。

 さらに、渋滞しているからといって右側車線を使用し追い越したまま常に右側車線を走行する行為も、前述の違反に該当します。

 高速道路の渋滞にはまってしまった際に、混雑のなかなるべく速く進行するために右車線で追い越しをしようと考える人が多くいるかもしれませんが、追越車線にクルマが集中してしまうことによって渋滞が発生しやすくなってしまいます。

 渋滞を避けるためにも、ルールやマナーを守って左側、もしくは真ん中の車線を走行することを心がけましょう。

■実はこれが「渋滞」の原因だった?

 前述で挙げた以外に渋滞が発生する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

 NEXCO東日本が運営する高速料金や渋滞情報がわかるサイト「ドラぷら」では、渋滞が発生する原因についていくつか言及されています。
 
 渋滞が発生する原因のひとつはまず、合流部付近です。

 合流部付近では、走行車線の後続車が、合流車に合わせてスピードを落とす必要があり、走行車線の流れが停滞します。

 そのため、追越車線に車線変更しようとするクルマが増え、さらにクルマの集中を招き、渋滞に繋がってしまう恐れがあります。

 ほかにも下り坂から上り坂に差し掛かる凹部のことを指すサグ部での速度低下による混雑などが渋滞の原因として考えられます。

合流時の渋滞緩和として1台づつ合流する方法「ファスナー合流」(画像:NEXCO中日本)。合流時の渋滞緩和として1台づつ合流する方法「ファスナー合流」(画像:NEXCO中日本)。

 このような渋滞を避けるために、NEXCO東日本ではさまざまな対策をおこなっており、例えばLED表示板で渋滞の先頭位置をドライバーに知らせたり、合流車に「左車線キープ」とLED表示板で知らせています。

※ ※ ※

 2022年のゴールデンウィークは、多くの人が高速道路を利用することが予想されます。

 利用時には、前述のような渋滞の原因を覚えておくことや、事前に情報収集することで少しでも快適なドライブが出来るでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください