渋滞ひどい「横浜新道」いよいよ「3車線拡幅」工事スタート!? 東京方面の大混雑に念願の付加車線 東戸塚~第三京浜まるごと2km
くるまのニュース / 2024年3月6日 16時40分
横浜市内を走る国道1号バイパス「横浜新道」で、東京方面の渋滞対策が行われます。2月からいよいよ工事が着手されました。交通はいったいどう変わるのでしょうか。
■2kmにわたって付加車線を新設
国土交通省 横浜国道事務所は2024年3月4日、「神奈川県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」として6回目の会議を行いました。
そのなかで、横浜市内を走る国道1号バイパス「横浜新道」の渋滞対策についても触れています。どう変わっていくのでしょうか。
横浜新道は、第三京浜から引き継ぐ形で保土ヶ谷ICから分岐し、戸塚までをむすぶ有料道路です。湘南方面と東京方面をむすぶ大動脈を形成し、2022年度時点で1日あたり交通量は12万台近くにのぼります。
そのため朝夕を中心に混雑しますが、他に渋滞の原因となっているのが「サグ」と呼ばれる、道路の「緩やかなダウン・アップ」です。
クルマがこのサグ部の緩やかな上り坂にさしかかると、ドライバーは「少しずつスピードが落ちていく」状況に気づきにくく、結果として後にどんどん交通が詰まっていき、渋滞を引き起こします。
高速道路の著名な渋滞の大部分はこの「サグ」に起因しているとも言われ、設計上の大きな欠陥のひとつにもなっています。
横浜新道では、このサグが戸塚料金所から第三京浜に至るまで、5か所も存在します。特に渋滞がひどくなるのは、川上ICから今井ICにかかる東京方面(上り線)です。
この状況を打開するため、現在、上り線に「付加車線」つまり「3車線目」を新設する事業が進行中です。
具体的には、川上ICの合流車線をそのまま延伸し、今井ICを越えて、第三京浜に接続する新保土ヶ谷ICまで、ほぼ横浜新道の全線(約2km)が対象です。
3車線化には、現在の道路敷地を有効活用するため、特段の用地買収も発生しないといいます。路肩や路外部分のスペースから捻出し、「第3の車線」を確保します。
さて気になる現在の進捗状況ですが、会議資料によると、2024年2月に工事範囲の「支障移転工事」がついに始まったといいます。つまり、今のガードレールや標識、その他構造物をいったん撤去したりして、拡幅部のスペースを空ける準備を行うといった作業です。
NEXCO東日本が公開している入札公告によると、付加車線設置工事の工期は2025年11月下旬。工事契約は2023年9月にむすばれ、いよいよ工事が本格化していきます。
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