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「走り」・「盛り」・「名残」って?旬野菜の調理のコツまとめ

つやプラ / 2016年4月9日 16時0分

春は野菜のおいしい季節ですね。味のよい食べ頃を意味する「旬」の中にも、野菜の状態には「走り(はしり)」・「盛り(さかり)」・「名残(なごり)」があり、短い期間の中で変化します。状態にあった調理法で、より一層野菜をおいしく食べることができますよ。

■出始めの「走り」は瑞々しさを楽しんで!

・大きくカットする

春キャベツやグリーンアスパラガス、新玉ねぎなどの「走り」の時期は、水分が多く繊維がやわらかいのが特徴です。繊維を断ち切らないように大きくカットし、やわらかな食感を楽しみましょう。春キャベツは、そのまま生で食べるのもおすすめです。

・油で調理するのがおすすめ

野菜自体に水分が多くやわらかいため、茹でたり蒸したりするよりは、油で炒める、グリルで焼くなどの「水分を飛ばす」調理法が向いています。

・調理時間は短く!

長く火を通してしまうと、せっかくの瑞々しさが失われてしまいます。もともと繊維がやわらかい走りの野菜は、さっと調理するだけで充分です。

■「盛り」はもっともおいしい状態

・調理はいかようにも

盛りは、その野菜のもっともいい状態です。栄養価も高まり、繊維の強さや香りも丁度よく、どのように食べてもおいしく食べられます。

・冷凍保存もオススメ

トマトソースや、玉ねぎペーストのように冷凍保存できるものは、栄養価が豊富な盛りの季節に作り置きするといいですね。

■まもなく終わりの「名残」を味わいつくす

・細かくカット

名残の野菜は、水分が少なくなり、繊維が固くなります。繊維を断ち切るようにカットしましょう。

・水分をプラスして調理

野菜自体に水分が少ないため、焼いたり炒めたりすると、野菜から水分が抜けて、余計に繊維が目立ち固く感じてしまいます。名残の野菜は、煮る、蒸すなど、水分をプラスしてやわらかく調理しましょう。

・じっくり火を通す

走りと逆で、水分が少なく繊維のかたい名残の野菜は、煮込み料理などじっくり火を通す料理もおすすめです。煮崩れしにくく、やわらかく仕上がります。

短い旬の間にも、野菜は変化しています。それぞれの状態に合わせた調理法で、おいしく旬の風味を味わいたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)

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