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【漫画】星を旅する男が眠り姫のいた城に迷い込む ロボットと語り合う優しいひととき

マグミクス / 2020年5月14日 11時10分

【漫画】星を旅する男が眠り姫のいた城に迷い込む ロボットと語り合う優しいひととき

■ノスタルジックな世界に惹き込まれる

 ある星に旅行にやってきた男は、お城に迷い込みます。城を守るロボットによると、そこにはかつて眠り姫がいました。男は城に一泊することに。男とロボットは会話するうちに、かつての大切な人に思いを巡らせます……。

 Twitterで公開された、朝陽昇さん(@asahinoboru888)による創作マンガ『眠り姫は目覚められた』のノスタルジックな世界感に、読者から「素敵なお話」「美しく切ない」「雰囲気が好き」などの声があがりました。また、多くの余白を残すストーリーに、さまざまな解釈をする読者が続出しました。

 作品について、作者の朝陽昇さんにお話を聞きました。

ーー『眠り姫は目覚められた』の物語が生まれたきっかけはありましたか?

 過去描いた絵のバックストーリーとして漠然と考えていたものを再考したものです。

ーーファンタジーの要素だけでなく、静けさや切なさを感じさせる描写や、登場人物ふたりのおだやかな会話など、全体の世界感がとても魅力的な作品です。作画やキャラクター造形で工夫なさった点を教えて下さい。

 画材の特性を生かした画面作りを心掛けているので、今作ではホルベインのスペシャルブラックインクとシリウス紙の美しいにじみや濃紺の表現で惹き付けるために、一般的なマンガ的表現を減らし、コマの数も最小限に抑えました。設定としてはSFなのですが、主線に筆を使ったことで機器類の印象が柔らかくなり画面がより童話的になったのも良い効果だったと思います。

夕食後に星空を眺める旅人(朝陽昇さん提供)

ーー多くを語らず物語の解釈を読者に委ねるラストが印象的ですが、ストーリー構成はどのように考えていかれましたか?

 今作は商業作品ではないので、筆の赴くままかなり自由に描きました。おおまかな設定とあらすじとページ数だけはざっくり決めておいて、あとは作中で主人公がお城の中を探索するのと同じ感覚で少しずつシーンを足していきました。入口がこうなら眠り姫の部屋はどうなっているだろう? この城の歴史は? 庭園は? 食事する部屋は? ……とそれらの想像図をつなげていった感じです。

 ラストについては、自分でもなんかふわふわした不思議なラストだなと感じていて、この終わり方を選択したことも含めて結構気に入っています。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 まず、作中で示した断片的な話から、そこに描かれていない外側のことを考えてくれて、しかもそれがかなりの数と種類があって本当にうれしかったです。自分の想像の話が、読んだ人のなかで無限に変貌していく喜びを感じました。なかには私が施した設定とは違う見解もたくさんありましたが、そういうものもすごく楽しませてもらいました。

 また、それらの読みが正解か不正解かということを気にしていた人も多かったようですが、今作は特定の結論を証明したりそこへ導くための語りを目標としていないので、すべてそのままでいいと思っています。

ーーマンガに限らず、今後の活動で挑戦してみたいことがあれば教えて下さい。

 たぶんマンガしかないと思うのでマンガを描くと思います。マイペースでやってるので遅筆ですが……。どこかで見かけたらまた読んでみてもらえるとうれしいです。

(マグミクス編集部)

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