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FC、スーファミ、64、PS…最後のソフトは? 最も幸せに看取ってもらえたゲーム機

マグミクス / 2021年5月20日 16時40分

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■ゲーム機「最後のソフト」に感じる寂寞…

 一体、ファミリーコンピュータの最後のソフトは何だったのでしょうか。

「PlayStation5」の登場でますますの盛り上がりを見せるゲーム業界ですが、次世代ゲーム機の登場はそれすなわちひとつ前のハードが過去のものになることを意味します。ハードが過去のものになるということは“ラストサムライ”となるソフトも存在します。そこでこの記事では21世紀前後、時代を築いたきた代表的な家庭用ゲーム機の “ラストサムライ”ソフトをご紹介します。

●ファミリーコンピュータは『高橋名人の冒険島IV』

 ファミコンのラストサムライは『高橋名人の冒険島IV』(ハドソン)です。発売されたのは1994年6月24日。ファミコンが1983年7月15日に発売されたので実に10年以上経過してのリリースとなりました。なお1990年にはすでにスーパーファミコン(以下、スーファミ)が発売されており、また1992年には同シリーズの続編である『高橋名人の大冒険島』がスーファミ用ソフトとしてリリースされてたのです。時代と逆行するかのようなファミコン用ソフトの発売は当時のゲームファンの度肝を抜きました。

 とはいえファミコンの伝道師である高橋名人の名を冠したゲームがファミコンの最後を飾ったことは美しさすら感じます。

●スーパーファミコンは『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』

 1990年に発売されたスーパーファミコンの最後のソフトは公式ライセンスを受けたものだと『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』です。ハル研究所が手がけたSFアドベンチャーゲームで、元々はファミコン用にリリースされたものでしたが、容量の都合でカットされたグラフィックやシナリオなどが追加され2000年11月29日に発売されました。こちらはニンテンドウパワー書き替え専用のソフトであり、非常に高い評価を獲得していますが、あくまでもコアなファンに向けてのものでした。

 こうして21世紀を待たずしてスーファミの歴史もひっそりと幕をおろしたのです。

●NINTENDO64最後のソフトは『ボンバーマン64』

 スーファミ最後のソフトは2000年でしたが、その翌年2001年12月20日、何と次世代機NINTENDO64(以下、ロクヨン)が早くも新作リリースに終止符を打つことになります。最後のソフトは『ボンバーマン64』(ハドソン)というこれまでリリースされたボンバーマンシリーズをオムニバス形式で楽しめるソフトでしたがセールス面では苦戦したようで、認知度は海外で『Bomberman 64』といえばヒット作『爆ボンバーマン』を指すこととなります。

 スーファミの次世代機として1996年6月23日に鮮烈なデビューを飾り、数多くのヒット作を世に送り出したロクヨンでしたが、その栄華の期間は5年と意外にも短いものだったのです。

●PlayStationは『BLACK/MATRIX OO』

 PlayStation(以下、プレステ)本体が発売されたのは1994年12月3日です。(前述のファミコン最後のソフト『高橋名人の冒険島IV』が発売された年でもありました。)それから約10年後の2004年5月13日にプレステ最後のソフト『BLACK/MATRIX OO』(ブラックマトリクス ダブルオー)が発売されます。こちらはゲームボーイアドバンス用にリリースされた『ブラックマトリクス ゼロ』のリメイク版です。最盛期を過ぎていたプレステですがPlayStation2でもプレイ可能だったため、他ハードの最後のソフトと比べ市場流通量も多く、またクオリティの面でも高い評価を得たソフトです。

 そうした意味では、プレステというゲーム機は、先述のハードたちと比べ多くの人たちに看取られながら幸せな最後を迎えることができたゲーム機だったと言えるかもしれません。

 ここまで21世紀前後の代表的な家庭用ゲーム機の “ラストサムライ”ソフトを見てきました。概ねしてそのハードの最後のソフトが発売される頃には、少年少女たちは次世代ゲーム機に飛びついており、“過去”となったハードは忘れ去られる運命にありました。晩年の銀幕スターのような寂寥(せきりょう)がそこにはあります。

 そんな中、1988年に発売され1996年に新作ソフトのリリースが終了したはずの「メガドライブ」から2020年、 “新作ソフト『マッドストーカー フルメタルフォース』が(非公認ライセンスながら)発表され、話題を集めました。こちらは本来、1990年代にリリース予定だったものでしたが、諸般の事情で頓挫していましたが当時の開発スタッフが集結し、実現に至ったもの。

 プレイヤーの思い出がある限りゲーム機は不滅なのです。

(片野)

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