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「Lunar Lake」Deep Diveレポート - 【Part 2】Memory、GPU、NPUについて

マイナビニュース / 2024年7月4日 14時23分

消費電力的にx128だと大きくなりすぎる
パッケージ側の問題でx128が実装出来ない
十分な数の供給が望めない、あるいは価格面で折り合いがつかない

あたりがぱっと思いつくのだが、どれも説得力のある答えとは言えない。競合製品であるSnapdragon X Eliteは128bit(16bit×8ch)構成で、LPDDR5X-8448をサポートし、最大帯域が135GB/secであることを考えると、これは大きなビハインドである。ちなみにテクニカルセッションでは、より大容量のメモリとか高い帯域についての質問が投げかけられ、「そのうちより大容量、あるいは高速なLPDDR5Xが出てくる事に期待したい」的な返答があったらしいのだが、確かにSamsungは今年4月に10.7GbpsのLPDDR5Xを発表、量産は今年後半で最大32GBの容量になるとしている。もしこれを利用出来れば85.6GB/secまで帯域は高まるし、メモリの合計容量は64GBになる訳だが、可能性としては極めて低いと言わざるを得ない。そもそもLunar Lakeがずっと販売され続ける製品であれば、あるいは途中でメモリのUpgradeが入る可能性はあるが、今年中にArrow Lake、更にその後にはPanther Lakeが投入されることが既に予告されている以上、Lunar Lakeの製品ラインが長期間に渡って提供される可能性は低く、そうなると多分途中でLPDDR5Xのスペックが変わる事は考えにくい。
GPU

次にGPUの話を。Meteor Lakeの時にはXe LPGが利用されていたが、Lunar LakeではXe2になった(Photo04)。主な違いは効率向上と処理分散効率の向上、S/Wのオーバーヘッド削減であるとしているが、このレベルでは具体的な方法論は見えてこない。Xe世代と比較しての要素別の効率比較(Photo05)では最大12.5倍とされるが、Xeのどの世代との比較なのかは不明である。ちなみに同種のグラフはMeteor Lakeの時も示された。

さてそんなXe2ではスケーラビリティを重視した、としている(Photo06)。具体的にはRender Sliceの数だけでなく、Render Slice内のXeコアの数も変更できるようにしたよう(Photo07)。Xe-LPGだとSliceあたりXe-Core×4だったから、多少構成変更ができる事になる。ただLunar Lakeに関して言えば2 Render Sliceで個々のRender SliceあたりXe-Core×4と、Meteor Lakeと同じ構成になっている模様だ(Photo07)。

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