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『仮装大賞』はただの視聴者参加番組だと思ってない――全100回のレジェンドスタッフ・神戸文彦氏が語る出場者との特殊な関係性

マイナビニュース / 2025年1月13日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

●初回は『紅白』の裏で世帯視聴率4.8%
1979年にスタートした『全日本仮装大賞』が、きょう13日(19:00~)の放送でついに第100回大会を迎える。この超長寿国民的番組に第1回放送から携わるのが、今回も監修として参加する神戸文彦氏(84)だ。

これまでのべ4,157組が出場してきたが、「ただの視聴者参加番組だと思ってない」という神戸氏。出場者と番組が築いてきた特殊な関係性からその真意を語るほか、司会の萩本欽一のすごさ、香取慎吾と相性が良い理由、そして今後の展望など、たっぷりと話を聞いた――。

○「この番組を作ったのは素人だ」

――『仮装大賞』は最初、『NHK紅白歌合戦』の裏で放送されたそうですね。

僕もまだ37~38歳でツッパってたからね(笑)。『紅白』の裏でバカみたいなことをやりたかったんです。だから第1回は、出演者はもちろん、審査員もお客さんも仮装したんです。でも仮装といっても、どういうふうにやればいいか、僕らも漠然とは思い描いているんだけどただ仮装をどうやっていいのか、ハッキリ発見できていなかったんですよ。

予選に行ってもネット局の方に「こういう人を集めてくれ」って説明できず、ネット局の方々を悩ませていました。そうすると、女装しただけとか、ドラキュラとか、いまのハロウィンのような、人間が人間を仮装する人ばかりが来たんです。

――それが変わったきっかけは?

第1回で優勝した「蒸気機関車」ですね。タバコで煙を表現した。「これだ!」って思いましたよ。萩本さんもよくおっしゃっているけど、「この番組を作ったのは素人だ」と。その先駆者です。

でも視聴率は4.8%(世帯、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)で玉砕しました。2回目という話はなかったんだけど、悔しいから「蒸気機関車」のVTRをダビングして各地方局に送ったんです。そしたら「こういうのが欲しいんだ」ってなって、みんなこの番組の面白さを分かってくれた。

――2回目は翌年の5月放送ですね。

4.8%じゃやらせてくれないだろうとは思ったんだけど、会社にお願いしたら、「じゃあ、あと1回やってみろ」ってことになったんです。ただ『仮装大賞』は収録に3日必要なんですよ。本番前日にリハーサル、本番当日、そして翌日にお見送り。それができるのは年末年始のほか、5月の連休なんです。それでやってみたら。作品も良くなって、数字も一気に14.8%まで上がったんです。

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