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体に異変を感じたときには「東京消防庁救急相談センター#7119」に連絡を

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月23日 11時20分

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東京都医師会理事で河北総合病院・理事長補佐、心臓血管外科医の新井悟氏が7月16日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。心臓血管外科医としていま訴えたいことについて語った。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

アメリカでは、受診控えから狭心症の手術の67%が悪い結果に

飯田浩司アナウンサー)先生のご専門である心臓血管外科について伺いたいと思います。心臓血管外科医として、いま注意喚起したいことはございますか?

新井)2つあります。1つはアメリカの胸部外科学会で発表されたデータですが、アメリカは1年間で心臓の手術が53%減りました。特に予定手術が64%、緊急手術も40%減っている。緊急の手術ですら減っているという状況です。それは病院が手術をするという通常医療が、新型コロナのためにやりづらくなったということもあると思いますが、患者さんが病院に行かなくなったということが大きな理由になっています。

飯田)いわゆる受診控えというものですか?

新井)そうですね。そういうことが原因だと言われています。それで何が起こるかというと、病気が重くなってから病院に行く人の割合が増え、手術の成功率も下がります。手術での死亡率も全体で言うと10%くらい悪くなっています。特に狭心症の手術は67%も悪くなっているというデータがアメリカで発表されました。

新井悟氏、飯田浩司アナウンサー

「東京消防庁救急相談センター#7119」を利用して欲しい

新井)「何か変だ」というとき、かかりつけの先生に相談するのがいちばんですけれども、そういう方がいらっしゃらない場合には、東京都の「東京消防庁救急相談センター#7119」というものがございますので、そこを利用していただくといいと思います。最近この「#7119」の相談件数が非常に増えていて、過去最多を記録した日もあります。

飯田)かかりつけのお医者さんがいない方が多いのかも知れないし、いままでであればお医者さんに行こうと思うところを控えて、電話に頼る方がいる可能性があるのですか?

新井)その可能性があります。もう1つは、もしかするとコロナの症状がまん延していて、「熱があるのだけれど」ということなのかも知れません。いろいろなことが考えられると思います。でも利用していただきたいと思います。

体重が急に増えて来たときにはかかりつけ医に相談を

飯田)夏場になると汗をかくので、「塩辛いものを食べなくては」と思ったりもしますが、これも持病を抱えている方にとってはリスクになりますか?

新井)そうですね。適度に摂ることが大事なのですけれども、その適度というのが難しいのですね。喉が渇いたからお水を飲むのは、いいことなのですけれども、飲む量が多過ぎれば、心臓の負担になってしまいます。塩分も同じなので、心臓病を持っている方は、かかりつけの先生がいらっしゃると思いますので、先生によく相談していただきたいです。どのくらいの量を飲んだらいいのか、どれくらいの塩分、あるいは食事をしたらいいかということを相談して、その人にあった摂り方をしていただければいいと思います。1つの目安は、体重をよく測るということです。体重は朝と晩で違ったり食事によって変わったりしますけれども、だいたい「プラスマイナス1キロ」くらいの差は日常変動でよろしいと思います。しかし、毎日測っていて、大きく増えて来るという状況があれば、かかりつけの先生に相談していただければと思います。

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