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産婦人科医が解説 ストレスで「生理」が止まる理由、「閉経」で体調が変化する理由

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年8月3日 11時0分

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7月31日(日)、産婦人科医で日本スポーツ協会公認スポーツドクターの高尾美穂先生が、女優・戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。女性の人生と連動するという“女性ホルモン”をテーマに、ホルモンの作られ方、ストレスと生理の関係、閉経を迎えるとなぜ体調が変化するのか、生理が止まる理由などを高尾先生が解説した。

■ホルモンは「脳」が命令して作られる

ホルモンは、血液の中にごくごく僅か存在している液体です。私たちの体には、いろんなホルモンがあるのですが、それぞれがその場所でしか働けないような仕組みを持っている、すごいホルモンなんです。

いろんな場所がホルモンを作れますが、勝手に作られるわけではありません。女性が持っている臓器としては、「子宮」と「卵巣」がホルモンを作る臓器で、脳の「視床下部」という所が命令をして、それに応えて卵巣が働きます。この、脳の「視床下部」という場所は、人にとってめちゃめちゃ大事な場所! 視床下部は「ストレス」をキャッチする場所なんです。

■ストレスで生理が止まる理由

私達の体は『いつも同じ状態でいたい』と思っているから、例えば、外の世界が大きく変わることもストレスとなります。でも、外が寒くなったり、暑くなったり……。こういう環境の変化があっても、体が同じ状態でいられるように微調整をするのが「視床下部」。

だから例えば、大きすぎるストレスを経験すると、生理が止まるという話になるわけです。ちゃんとホルモンを準備しようと思ったら、ストレスをかけない。これぐらいしかできることがないというのが、実際のところですね。

■「閉経」と「コレステロール」の関係

「卵巣」が作るホルモンの中で一番知っていただきたいのが「エストロゲン」というホルモン。あえて、この「エストロゲン」に名前を付けるのであれば、“女性らしさのためのホルモン”と名前を付けたいのです。

なぜかというと、「お肌の状態を良く保つ」「髪の毛を艶やかに保つ」など、美容的な、守ってくれるような働きをしてくれるからです。それ以外にも「コレステロールの値を低く抑える」働きも。このエストロゲンですが、実は「コレステロール」から作られます。なので――

・コレステロールを使うことによって、エストロゲンを作っていた。

→だから、「生理が順調に来る年代」では、コレステロールの値が低く抑えられる。

・エストロゲンを作らなくてよくなった。

→材料だったコレステロールが余る。

→だから、「閉経」を迎えたらコレステロールが高くなる。

――と考えると、なんとなく分かりやすいかなと思います。これがすべてとは言わないですが、エストロゲンが作られている間は、コレステロールが高くならないように抑えてもらえているんです。

■“痩せすぎ”が原因で生理が止まることも

このコレステロールの材料は「脂肪」。脂肪がコレステロールに、コレステロールがエストロゲンに変化していきます。だから女性には、ある程度の脂肪量が必要なんです。食事の中に、「良質な脂質」を選んで取ることもすごく大事です!

細身でガリガリな女性の生理が止まってしまうのも、ある意味すごく自然なことなんです。

この他にも番組では、こうした体の変化について“社会みんなで知ること”の大切さも話題に。戸田が「軽く……といいますか、『更年期じゃないのー?』って軽口みたいに言われるとね、ちょっと女性側としても……」と語ると、高尾先生は「女性だけでなく、男性も体調の悪い時があるじゃないですか? みんなね、お互い様なので」と、理解し合うこと、支え合うことの大切さを述べた。

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