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「これって本物なの?」 ふくらむ好奇心 美の祭典 開幕 [沖展2024 75tn OKITEN EXHIBITION]

沖縄タイムス+プラス / 2024年3月24日 6時20分

陶芸部門の作品を熱心に見つめる家族連れ=23日、浦添市・ANAアリーナ浦添(古謝克公撮影)

[沖展2024 75tn OKITEN EXHIBITION]

 浦添市で23日に開幕した春を彩る県内最大の美術・工芸公募展「沖展」は、75回の節目を迎えた。沖縄戦で荒廃した郷土を再建するため、1949年に文化の力で県民を支えようとスタート。初日から美術愛好家や多くの家族連れが会場を訪れ、絵画、彫刻など724点の個性豊かな作品に見入っていた。(社会部・垣花きらら)

 会場内では作品を一つ一つじっくり鑑賞する人や写真に収める人、「これって本物なの」と不思議そうに見つめる子どもたちの姿もあった。

 「芸術全般が好きでバイオリンを習っている」と話す那覇市の古波蔵悠莉さん(15)は、彫刻部門で入選した祖父の永雄(ひさお)さんの作品を見に訪れた。「作品はシュールでかっこよかった。自分も負けてられない」と意欲をかき立てられたようだった。永雄さんは「孫に見てもらえて鼻高々」と笑顔を見せた。

 絵画を見るのが楽しみで、毎年初日に足を運ぶ看護師の安里志織さん(23)=宜野湾市=は「作者がどんな気持ちで描いたのか、想像するのが好き」と作品を食い入るように見つめた。

 開会式でテープカットした準会員で、会員推挙の島袋知佳子さん(38)は「沖展には高い技術力と豊かな創造力を持ち合わせた美しい作品がたくさんある。ぜひ若い人にも魅力を感じてほしい」と呼びかけた。

 24日午前10時半からは、版画の技法を使ったデザインでオリジナルのバッグを作ることができるシルク印刷体験もある。

 沖展会員の作品を展示即売する「沖展商店」の収益の一部は、能登半島地震の復興支援に寄付する。

 協力は浦添市と同市教育委員会、協賛はオリオンビール、e-no、沖縄食糧、かりゆし、光文堂コミュニケーションズ。来場者投票で決める「沖展みんなの1点賞」は日本トランスオーシャン航空が企画協力している。

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